サムスンSDIとステランティスは24日(現地時間)、米インディアナ州ココモに25億ドル(約3兆1625億ウォン、約3167億円)以上を投資し、合弁で電気自動車(EV)バッテリーの生産工場を建設することにした。韓国メディア「ajunews」が報じた。(写真:サムスンSDIとステランティスが合弁会社設立に関する契約締結=サムスンSDI)
24日、サムスンSDIとステランティスによると、両社は今年合弁でバッテリー工場を着工し、年産23GWh(ギガワット時)規模で2025年第1四半期に稼動を開始する。今後数年内に33GWh規模で生産力量を拡大する計画だ。
両社はこの工場を通じてココモとその周辺地域で1400もの雇用が生まれると予想した。今後の投資規模は最大31億ドル(約3兆9215億ウォン、約3928億円)まで漸進的に増える可能性があると、ステランティスは伝えた。
同日の発表は、ジョー・バイデン米大統領の訪韓当時に公言したことが現実化したものだ。これに先立ち、バイデン大統領は今年20日、サムスン電子の京畿道平沢( キョンギド・ピョンテク)半導体工場(平沢キャンパス)を訪問した席で「サムスンが米商務省と協力してバッテリー生産、電気自動車バッテリー生産のためのジョイントベンチャーを設立すると聞いている」と言及している。
インディアナ工場は、ステランティスとしては2番目の北米バッテリー生産施設であり、最初の米国バッテリー生産基地となる。
これに先立って3月、ステランティスはLGエナジーソリューションと共に41億ドル(約5194億円)を投資し、カナダオンタリオ州ウィンザーにバッテリー合弁工場を建てると発表している。
世界4位の自動車メーカーであるステランティスは2030年までに電気自動車500万台を販売するという計画を立てるなど、ライバル会社と同様に電気自動車会社への変身に努めている。これを受け、2030年までに電気自動車の販売割合を欧州100%、北米50%にそれぞれ引き上げるという目標だ。
ステランティスのカルロス・タバレス最高経営責任者(CEO)は「この日の発表は私たちのグローバルバッテリー生産能力の追加強化と『脱炭素化未来』推進をよく示している」と自評した。
サムスンSDIは合弁のインディアナ工場でステランティス北米組立工場で生産する多様な電気自動車のためのバッテリーモジュールを供給する予定だ。特に最高品質のバッテリーブランド「PRiMX」(フライマックス)技術を採用し、電気自動車バッテリーセルとバッテリーモジュールを生産する予定だ。
サムスンSDIのチェ・ユンホ社長は「我々はステランティスとの合弁法人を通じて急成長する北米電気自動車市場で強固な足場を確保した」とし、「最高水準の製品で北米市場を満足させるために一生懸命努力する」とステランティスは伝えた。
一方、最近北米市場ではLGエナジーソリューションがステランティスの他にゼネラルモーターズ(GM)と、SKオンがフォードとそれぞれ提携して合弁バッテリー工場を建てるなど「Kバッテリー」進出が加速度を上げている。
提供元・コリア・エレクトロニクス
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