5月13日に楽天モバイルが“0円終了”を発表したのを機に、受け皿となるべく各社でお得なキャンペーン合戦が日々繰り広げられている。中でもソフトバンクの「LINEMO」は、5月20日に発表したミニプランが「無料」「0円」を求めるユーザーのニーズをとらえ急成長。なんと発表からたった3日間で、前月比5倍以上の申し込みが殺到しているという。

今回は勢いが止まらないLINEMOについてお伝えしていきたい。

ソフトバンク・LINEMOが前月比5倍以上の急成長

「LINEMO」の半年間実質無料が0円を求めるユーザーニーズをとらえて申込殺到!新プラン3番手から攻勢をかける!
(画像=(Image:Koshiro K / Shutterstock.com) PayPayポイント990円分が最大6か月間付与されるため、“半年間実質無料”のLINEMOミニプランに申し込みが殺到、『オトナライフ』より 引用)

5月20日にソフトバンクが発表した、LINEMOの3GBのミニプランの現状が熱い視線を浴びている。「半年間実質無料」を掲げたキャンペーンで、なんと5月20日~22日のMNPが、前月比(4月第3週の週末3日間)の5倍以上になったという。利用料月額990円(税込、以下同)は発生するものの、その分PayPayポイント990円分が最大6カ月も付与されるため、実質的にプラスマイナス0円でサービスが受けられることが、急成長の主な理由といえよう。

また、今回LINEMOの申込みが急増する前には、KDDIの「povo2.0」でも「通常時の申込み量の2.5倍に増えた」ことが報じられていた。povoも“基本使用料0円”でユーザーが自身の使い方に合わせてトッピングをしていくスタイルが好評を博しているという。楽天が終了させる“0円で使えるプラン”で、2社が一気に業界シェアを拡大していると言えるだろう。

ソフトバンクはついに新プラン3番手からの逆襲なるか

「LINEMO」の半年間実質無料が0円を求めるユーザーニーズをとらえて申込殺到!新プラン3番手から攻勢をかける!
(画像=(Image:Ned Snowman / Shutterstock.com) 2021年8月の会見ではahamo、povoに次ぐ三番手で苦杯を喫したLINEMOが、“ミニプラン”で攻勢をかけている、『オトナライフ』より 引用)

そもそも2021年3月に、政府の値下げ圧力に応じるようにスタートしたのが“低価格のオンライン手続き専用プラン”だ。NTTドコモの「ahamo」が開始1カ月の21年4月末時点で100万件を突破し、そのまま市場をリードしてきた。ソフトバンクのLINEMOはというと、2位・povoの約100万件にぐっと差をつけられ、8月には「50万にも満たない」と弱気な表現で発表するなど、新プランの中では苦戦している様子が伝わってきていた。

大手3社の新プランで最後尾だったLINEMOについて、2021年8月の決算会見で同社社長は「攻めに回ろうとミニプランを投入した」と語り、「思いっきり踏み込んだ」という攻めの姿勢を体現するのが今回のミニプランのキャンペーンと言えるのではないだろうか。実質無料のキャンペーン開始からたった3日間で前月比5倍以上のミニプランへの乗り換えを獲得し、これを機に業界シェアを覆す可能性すら感じさせる勢いが伝わってくる。

日々繰り広げられる各社の魅力満載なキャンペーンを前に、業界シェアはどう変化していくのだろうか。攻勢に転じているソフトバンクの今後の動向にも注目していきたい。

参照元:ソフトバンク格安スマホ、乗り換えが前月比5倍以上―実質半年無料で【Bloomberg】

※サムネイル画像(Image:Koshiro K / Shutterstock.com)

文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ

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