「jiji 世相を着る。時事Tシャツの『ジジ』」という吉祥寺のTシャツ屋がある。時事ネタをプリントしたTシャツを販売している。最新のインクジェットプリンターを使えば10分ほどでプリントTシャツが出来るので、こうしたビジネスが成り立っているのだろうが、ほとんどがブラックジョークに類するもので、中には遺族、死者、被害者に対する配慮が著しく欠如しているTシャツも見られる。
たとえば次のようなTシャツに人気があるようである。価格はすべて3900円。
1.ゼレンスキーのウクライナ軍ロゴTシャツ
2.プトラー(プーチン&ヒトラー)Tシャツ
3.山口給付金4630万円誤振込 返還拒否
4.フロッピーディスクのTシャツ(山口4630万円誤送金事件)
5.田口翔カジノで溶かす:A(阿武町)C(カジノ)P(パニック)
6.佐々木朗希 完全試合(28年ぶり、最年少で達成)
7.中銀カプセルタワービル竣工50年解体へ
8.ウィル・スミスのアカデミー賞授賞式ビンタTシャツ
9.北朝鮮ミサイルTシャツ
ロシアのウクライナ侵攻関連は人気があるようだ。これに代わって最近急上昇しているのが山口県阿武町の4630万円誤送金事件のようだ。「A.P.C.」をパロったA(阿武町)C(カジノ)P(パニック)のTシャツやパーカなどもある。
この他に、生娘シャブ漬け戦略常務が炎上、秀岳館サッカー部のヤバい監督(暴行問題で謝罪強要と隠蔽)のTシャツは笑うどころかちょっと疑問符が付くし、そもそも誰が着るのか。
さらにくら寿司Tシャツ(店長がパワハラで焼身自殺・山梨)、知床観光船Tシャツ(遭難事故26人不明)あたりになるとこれは関係者などから抗議が来そうな悪質Tシャツということになりそうだ。
加えて、麻原彰晃(オウム教教祖で地下鉄サリン事件の首謀者で死刑)などは人気があるらしくベストセラーにリストアップされている。またマルニ(MARUNI)Tシャツ(ユニクロとマルニがコラボ)に至っては、訴えられそうな代物である。マルニのスペルが微妙に違う。
またエイ・ネットが2020年7月31日をもってブランド終了した「ネ・ネット(Ne-net)」のブランドキャラクターとして人気のあった「にゃー」をモチーフにしたTシャツも売れているようでリストアップされているが、商標を放棄しているわけではないだろうから、これも著作権に抵触しているのではないだろうか。
まともに論じるべきものではなさそうだが、こんなビジネスがあるということで紹介してみた。
文・セブツー編集部/提供元・SEVENTIE TWO
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