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韓国の運送、輸出入の特徴
韓国の物流の様子から考えられる今後の展望

韓国の運送、輸出入の特徴

韓国は、国土が海に面していることを活かした大規模な港の設置と、国土の小ささに比べ国内線が発達していることによる空の交通の良さから、どちらも利用した運送が盛んとなっています。

ここでは、韓国の運送についての特徴と変化について紹介します。

外国貿易で重要な港

韓国の港湾は、港湾法により、外国貿易貨物を取り扱う「貿易港」と、内国貨物を取り扱う「沿岸港」に区分されています。

さらにその貿易港は、中央政府直轄の「国家管理貿易港」と、地方政府管轄の「地方管理貿易港」の2つに分かれています。

このうち外国貿易において重要なのが「国家管理貿易港」の14港で、特に国土の南方部に集中し、大きな役割を担っています。

韓国の航空運送の変化

韓国では国内に9か所の空港があり、特に金浦国際空港は国内線を中心とした路線を有しており、日本の空港との国際路線もあります。

ソウルから済州間の路線は世界でも有数の輸送量であり、近年開業した韓国高速鉄道により輸送量は多少減ったものの、いまだ空の輸送量は多くなっています。

また新型コロナウイルスの感染が広がった2020年の韓国の航空運送での輸出は、半導体など軽量で高付加価値な製品の輸出が増加したことなどにより、前年度の11.4%増加し、航空運送の比率は過去最高を記録しました。

いっぽう海上運送での輸出は、コロナ禍の影響による運賃の高騰や、空きコンテナ不足などを受け、13.0%減少しました。

韓国の物流の様子から考えられる今後の展望

韓国の主な輸出入品や、貿易において関係が深い国について見てみると、韓国は国内のみでの重軽工業の成立が難しく、他国からの輸入により成り立っている側面があることが分かります。

いっぽうで工業製品の生産に必要な部品などの国産化にも努めており、豊富な運送手段を活かして、今後の経済発展への期待が高まっています。

現状では、いまだ数ある先進国に貿易収支などで上回ることはないものの、ここ10年ほどの成長からは、いずれ飛躍的にさまざまな市場に食い込んでくる可能性が高いと考えることもできます。

文・訪日ラボ編集部/提供元・訪日ラボ

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