かつて日本にもチョウザメがいた
今回滋賀県で見つかったものはペットとして人気の「ベステルチョウザメ」と見られています。また一昨年に宮崎県で見つかったものは、キャビアが採れることでも知られる「シベリアチョウザメ」という種類です。
これらのチョウザメは名前からも分かる通り、いずれも外来種。もし日本の環境に定着してしまうと、在来生物を食害したり、同様の生態を持つ生物との生息地競合を引き起こすなどといったいわゆる「外来種問題」を引き起こす可能性があります。

(画像=国内の大河にも生息していた(提供:PhotoAC)、『TSURINEWS』より 引用)
一方、かつては国内の河川にも、在来のチョウザメが生息していました。北海道の石狩川や天塩川では、かつて大量のチョウザメが生息しており、昭和初期頃まで当たり前にその姿を見られたそうです。
しかし河川改修などによって徐々に生息数を減らし、2007年以降は絶滅種とされています。環境破壊によって在来のものが絶滅したあとに、外来のチョウザメが入ってきて問題になっているというのは、皮肉な話かもしれません。
<脇本 哲朗/サカナ研究所>
緊急事態宣言は解除されましたが、外出については行政の最新情報を確認いただき、マスクの着用と3密を避けるよう心がけて下さい。一日も早く、全ての釣り場・船宿に釣り人の笑顔が戻ってくることを、心からお祈りしております。
提供元・TSURINEWS
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