そして頂上へ
そしていよいよ目前に、明らかに山頂と分かる形の頂が現れた。頂上への最後はどんな山も最難関となる場合が多いが、この山も例外にもれず岩肌が白く露出した急斜面をよじ登って、やっとの思いで山頂に着いた。途中、小雨もパラついたりの不安定な天候が続いた登山だったが、山頂について見ると眼下に雲海を従えた素晴らしい知床半島の景色が広がっていた。
遠くには雲海の隙間から国後島の山々も見え、ここがこの国の最果ての地だということを実感できる風景だった。そして、ひとしきり山頂からの景色を堪能して下山を始めた。
登山を終えて
今回の知床の旅も、今までの北海道の旅に負けず劣らず、北海道らしい雄大でワイルドなスケール感を堪能できる旅となった。特に知床の手つかずの自然の素晴らしさには、ただただ驚きと感嘆の連続で、短い知床の夏を満喫するかのように咲き誇る草木の数々や、あちらこちらで出会うキタキツネの姿など、印象に残るシーンは数知れない。
アクセスまでにかなりの時間を要するので、まとまった時間が取れないとなかなか訪れることは難しい場所だが、今度は船で知床半島を海から巡る旅もしてみたいなと思いつつ、帰路の飛行機へと乗り込んだ。
提供元・北海道そらマガジン
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