日本人は、貯金が大好きで、借金が大嫌いです。
かくいう私も、若い頃は貯蓄をすることが正しいと思い込み、生まれてから50年ずっと、一度も銀行からお金を借りたことはありませんでした。典型的な日本人だったのです。
ところが、マネックス証券で仕事を始め、預金はすべて投資信託やETFのような投資商品にシフト。更に、独立して50歳からは、5年間で10億円の借入を行い「脱・典型的な日本人」を実現しました。お金を借りて、投資をすることで、ストックではなくフローでお金を不安を解消することができ、経済的にストレスの無い生活が実現できました。
私を同じことをたくさんの人に真似して欲しいと思っていますが、典型的な日本人の気質はなかなか変わらないようです。
今月発売されている日経ウーマン(写真)の特集は「1年で100万円増やせる!正しいお金の貯め方」です。そして、同じ日経グループの老舗マネー誌日経マネーの特集は「会社員でも達成! 老後資金1億円」。
どちらもストックで資産を構築する方法を提案しています。
経験者として言わせてもらえれば、残念ながら、頑張って資産をいくら増やしても、お金の不安は消えることは永遠にありません。
もし、望み通りに、老後の生活に1億円の資産があっても、毎月30万円使えば、30年経たないうちに資金は枯渇します。せっかく貯めた自分の資産が、老後にジワジワと減っていくのに、安心出来るはずが無いのです。
その結果、資産を減らさないようにする節約生活に戻ってしまい、死ぬ時が一番お金持ちになってしまう。その残された資産が、残された親族の遺産争いの原因になつてしまうのは、悲しいというよりも何だか滑稽です。
老後のお金の不安を解消するのは「1億円の資産というストック」ではなく「毎月の年金プラスアルファのフロー」です。毎月の定期収入を得られるキャッシュフローの仕組みを作っている人が、お金から自由になれるのです。
「典型的な日本人」ではもう幸せになることはできません。2020年こそ人生を変える大きな転機にしてください。
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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。
編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2019年12月7日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。
文・内藤 忍/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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