「代謝が落ちる」とはどういう状況かというと、身体が守りに入った状態といえます。食事制限のようなものをすると、大げさな言い方をすれば身体が飢餓状態に入ります。そうすると身体は飢餓状態を回避することが最優先事項になってしまって、今までどんどん消費していたエネルギーを消費しなくなってしまいます。ここが悪循環の入口で、食べていないのに痩せないという状況になってしまいます。そんなときにお勧めなテクニックを、サプリメントマスター桑原先生が紹介します。
監修 桑原 弘樹(くわばら ひろき)
桑原塾 主宰。スポーツサプリメント『パワープロダクション』の産みの親。NESTA JAPAN(全米エクササイズ&トレーナー協会)PDA。武藤敬司氏率いるW-1(レッスルワン)コンディショニングコーチ。国内外のトップアスリートに対して独自のコンディショニング指導を行い、各種スポーツ誌への執筆や講演会を実施するなど多方面にわたって活動中。
チートデー
食べるものは何でも食べていいと考えている人がいると思いますが、基本的には“普段制限している栄養素”を多めに食べましょう。例えば、脂質をたくさんカットしているとすれば、チートデイは脂質を多く含んだものを食べるべきです。炭水化物を抑えている人は炭水化物、ブドウ糖や砂糖の単糖類、二糖類と呼ばれる甘いものを我慢している人は甘いものを。なぜなら、制限されているものに対して身体は守りに入っているので、制限しているものをあえて入れなければチートデイにはなりません。 ただ単に量を増やしたり、チートデイとはいえ甘いものはやめておこうという人がいますが、そうすると身体は騙されずに依然として代謝が低い状態で制限を外してくれません。
ワークアウトの内容を変える
普段ウエイトを行っている人は、ウエイト以外のメニューを、有酸素運動を行っている人はウエイトを取り入れるということです。 有酸素運動を行っている人も、種類がいろいろあります。一番脂肪が燃えるのは、早歩きぐらいのファットバーンゾーンと呼ばれるタイミングで、時速にすると6~6.5kmぐらい。一般的にはファットバーンゾーンを目指すのがセオリーですが、普段ファットバーンゾーンで有酸素運動を行っている人の代謝が落ちてしまった場合、ファットバーンゾーンと、息が荒くなるカーディオゾーンを交互に繰り返してみましょう。 例えば、10分ファットバーンで運動したら、5分カーディオに上げる。そうしたらまた10分ファットバーンに戻すという繰り返しです。ジムにはさまざまなマシンがあるのでこういうときこそ活用しましょう。
文・桑原 弘樹/提供元・FITNESS LOVE
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