2020年6月11日より日本でのサービスを開始した「Disney+(ディズニープラス)」。ディズニーファンはもちろん、日常的に動画配信サービスを利用している人にとっても気になるサービスなのではないだろうか。ディズニー公式の動画配信サービスといえば2019年3月に日本でスタートした「Disney DELUXE(ディズニーデラックス)」があったが、今回のDisney+はどこが違うのか。どんな人に向くサービスなのか紹介しよう。
ディズニーデラックス会員は自動的に引き継がれる
Disney+は19年11月12日にアメリカやカナダなどでサービスを開始した、ディズニーの定額制動画配信サービス。20年5月時点で全世界の登録者数が5450万人を突破するなど、ディズニーコンテンツの根強い人気がうかがわれる。
今回のDisney+のサービス開始に伴い。これまで日本独自で提供されていたDisney DELUXEは終了する。すでにDisney DELUXEに加入済みの場合、新たにアカウントを作成する必要はなく、自動的にDisney+へと引き継がれる。月額700円(税抜)で価格も据え置き。初回31日間は無料となっている。多くの動画配信サービスと比較すると、この価格はリーズナブルなので、加入のハードルは低いだろう。
また、ドコモユーザーの場合、「ドコモのギガプラン」を契約していれば、毎月700円が最大1年間割引かれるセット割キャンペーンを適用できる。実質無料なので、キャンペーンにぜひエントリーしよう。
オリジナル作品やドキュメンタリー番組が登場
Disney+において、最大の目玉はオリジナルコンテンツの配信だろう。「わんわん物語」や「ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル」など、他の動画配信サービスでは見られない作品が用意されている。これらはDisney DELUXEでも配信されておらず、待ち望んでいた人も多いだろう。
さらに、「トイ・ストーリー4」に登場したキャラクターのスピンオフ作品も配信されており、ファンにとってはたまらない。ただし、オリジナル作品だけで見れば、ドラマや映画、ドキュメンタリーなどが多く、意外にもアニメ作品は少ない印象を受けた。子どもが楽しめるコンテンツと大人向けのコンテンツがちょうどいいバランスで配信されている。
Disney+では、ディズニー作品に加え、ピクサー、マーベル、スター・ウォーズなどの作品も視聴できる。これらはDisney DELUXEでも配信されていた人気コンテンツ。さらに、19年にディズニーが21世紀フォックスを買収したことで、Disney+では自然・科学のドキュメンタリー専門チャンネル「ナショナルジオグラフィック」の作品も配信されている。ただし、まだ本数が少ないので、現時点ではこれを目当てに加入するのはややもったいないかもしれない。
現時点では4KやHDR画質に非対応
家族で楽しむことを考えられているのもDisney+の特徴で、最大5台のデバイス登録に対応し、4台での同時視聴が可能だ。対応デバイスはスマホ、タブレット、PC、スマートテレビと幅広い。実際にスマホとテレビで視聴してみたが、1人で楽しむ際はスマホ、ながら観やみんなで楽しむ際はテレビでといった使い分けをするといいだろう。
一点注意したいのが、現時点では4KやHDR画質には対応しておらず、最高でフルHD(1920×1080)となっている点だ。音声サラウンドも2chとなっており、このあたりは今後対応を検討しているとのこと。始まったばかりでまだ今後の課題はあるものの、やはり「ディズニー作品が見放題」というのは他のサービスにはない大きな強み。子どもだけでなく大人も夢中になれる動画配信サービスになるだろう。(TEKIKAKU・今西絢美)
提供元・BCN+R
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