Android 12へのアップデートも予定
また、冒頭で述べたように、今後はAndroid 12へのアップデートも予定しています。一之瀬氏によると、「BALMUDA Phoneのい良さを生かしつつ、Android 12ならではのものを取り入れていきたい」といいます。
Android 12では、プライバシーに関する設定を一元管理するプライバシーダッシュボードが導入されたほか、表示中のアプリなどの画面をスクロールさせてスクリーンショットを取る機能や、端末の壁紙に合わせて一部のアイコンの色を自動で変える「Material You」が利用できます。こうした機能の一部が、BALMUDA Phoneでも利用可能になるのかもしれません。
バルミューダ、巻き返しを図れるか
鳴り物入りでスマホ市場に参入したバルミューダでしたが、その初号機であるBALMUDA Phoneへの反響は、必ずしもポジティブなものとは言えませんでした。
反響自体は大きく、知名度を一気に上げた一方で、スペックに対する価格の高さや、スマホ市場のトレンドと合致していなかったコンパクトなボディやデザインに対しては、大きな逆風が吹いていたのも事実です。筆者も、バルミューダの目指す体験価値がイマイチ伝わりづらかったことは、過去に指摘しています。
これに対し、バルミューダは3月にBALMUDA Phoneを値下げし、当初は10万4800円だった価格を7万8000円に改めています。また同時期に、BALMUDA Phoneの売りの1つであるスケジューラーをGoogle Playに公開。他社のAndroidスマホを利用するユーザーも、BALMUDA Phoneの目指す世界観の一部に触れられるようにするなど、市場の期待にフィットさせるような取り組みを継続しています。
ソフトウェアのアップデートも含め、こうした改善の数々は、将来投入されるであろう「BALMUDA Phone 2」の開発にも生きてくるはずです。話題性や知名度の高さの裏返しとして、嵐のような逆風が吹き荒れてしまった初代BALMUDA Phoneですが、地道なアップデートによってファンを増やせるかは注目しておきたいポイントと言えます。
文・石野純也/提供元・TECHABLE
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