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ニューカッスル・ユナイテッド(イングランド)
サウジアラビア資本というカンフル剤を手にしたニューカッスル・ユナイテッドも、イングランドで2部降格回避に成功したクラブである。
予てからサウジアラビアの政府系投資ファンドによるクラブ買収の話は浮上しており、クラブの将来は明るいように見えたが、実際のリーグ戦での戦況は散々たる内容だった。プレミアリーグ開幕6試合で得た勝ち点はたった3ポイント。スティーブ・ブルース監督の後を継いだエディ・ハウ監督にクラブ再建を託されるが、中々降格圏脱出の糸口が見えない。
しかし、2022年になった途端に調子が上向きに転じる。1月16日のワトフォード戦から3月11日のサウサンプトン戦までの8試合を6勝2分で走り抜き、遂には降格ゾーンから見事な脱出に成功した。DFキーラン・トリッピアーやFWクリス・ウッド、そしてMFブルーノ・ギマランイスなど1月に獲得した選手たちと、既存戦力との融合が功を奏したことがV字回復の要因と考える。
2022年から獲得した勝ち点ランキングでは、リーグ上位のアーセナル、チェルシー、マンチェスター・ユナイテッドよりも多い勝ち点を得ているニューカッスル。来2022/23シーズン以降の上位進出は大いに予想され、今後のプレミアリーグはより見応えあるシーズンとなるだろう。
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ノッティンガム・フォレスト(イングランド)
奇跡の脱出劇はチャンピオンシップ(イングランド2部)でも起こった。その主役クラブはマニアにはたまらないノッティンガム・フォレストである。
今2021/22シーズンのノッティンガム・フォレストは開幕から7連敗から始まる最悪の出だしで最下位に沈んでいた。そんな中クラブは、クリス・ヒュートン監督からスティーブ・クーパー監督へ指揮官変更を決断。そこから見事なまでの快進撃が始まった。
クーパー監督就任(2021年9月21日)から年末まで、17試合で8勝6分3敗と怒涛のペースで勝ち点を積み上げ、あっという間に降格ゾーンからの脱出に成功。さらに驚くことに昇格プレーオフ位置まで躍進を遂げたのだ。リーグ戦4位でプレーオフに進出したノッティンガム・フォレストは、準決勝でシェフィールド・ユナイテッドを退け、5月30日にプレミアリーグ昇格をかけハダースフィールド・タウンとの決勝に臨む。
2トップの一角であるブレナン・ジョンソンや中盤を支えるジェームズ・ガーナーなど、前途有望な若手選手も多く揃え、今後の未来が明るいノッティンガム・フォレスト。すでにFAカップではアーセナルとレスター・シティを撃破するなど実力を証明しつつあり、今後に注目したい。
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