
明治安田生命J1リーグのヴィッセル神戸元指揮官であるトルステン・フィンク氏が今月21日、UAE1部のアル・ナスルSC監督に就任した。
現在54歳のフィンク氏は2020年9月、家庭の事情によりヴィッセル神戸指揮官を退任。シャルケや中東クラブからのオファー却下が伝えられる中、1年以上の無所属期間をへて今年1月にラトビア1部のリガFC監督に就任していた。
そして2022シーズンのリーグ戦で8勝1分4敗と好調を維持していたが、今月17日に突如退任。リガFCは同監督には他クラブからのオファーが届いており、監督サイドから違約金を受け取り契約解除することで合意に達したことを明らかにしていた。
ドイツメディア『SPOX』はフィンク氏のリガFC退任直後に「フィンクの新しい職場はドバイにある。アル・ナスルSCが彼を獲得するはずだ。両者は間もなく契約書にサインするものとみられる」と報じていたが、アル・ナスルSCも21日になって同氏の招へいを公式発表している。
アル・ナスルSCは2021/22シーズンのリーグ戦で9勝5分11敗、勝ち点32の8位に甘んじており、すでに来季AFCチャンピオンズリーグ出場の可能性が消滅。今月26日に最終節・アル・ワフダ戦を控えている。
なお、フィンク氏は2019年6月にヴィッセル神戸の指揮官に就任。2019シーズンのJ1リーグこそ8位に終わったものの、天皇杯の決勝・鹿島アントラーズ戦で勝利し、クラブに初タイトルをもたらしていた。しかし2020シーズンは序盤から苦戦を強いられると、シーズンなかばでチームを離れていた。
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