シュガーロード生まれのミルクセーキ
長崎から佐賀を抜けて北九州に行く旧長崎街道を現在ではシュガーロードと呼んでいます。
16世紀後半からヨーロッパより輸入された砂糖が上方へと運ばれる道だったためそう呼ばれたようですが、近年の研究でこのシュガーロードは裏ルートであった事がわかりました。正規ルートは海路で、文字通りおこぼれがこの裏ルートを席巻して行き、長崎のカステラ、小城の羊羹とあちこちに甘いお菓子の道を伸ばして行ったのです。小城の羊羹なぞ、練り物というよりシャリシャリ感があるまさに砂糖菓子ですから(笑)。
かつて「長崎のとおか」といえば砂糖をケチった意味だったとか。"とおか"は方言で"遠い"という意味です。この意味の指すところは嫌味?(笑)
この店が出すミルクセーキも長崎生まれ。皆さまの考えるミルクセーキとは異なります。窓子も初めて食べた時はその濃厚さに唸りました。そう、飲むんじゃないんです。ここのは食べるミルクセーキなのです。例えるならばシェイク系か?カキ氷状態の溶けたところをストローで飲むとさらに濃い味が楽しめます。

<阿蘭陀珈琲館のミルクセーキ>
あとがき
コロナは私達の世界を変えました。ほんのちょっとの外出すら、すごく遠くに思えたのです。残念ながらこれを書いている時点でも収束してはいません。
だけど私達は少しづつこのコロナがいる不思議な世界にも慣れてきました。
まだまだ遠くには行けないけれど、そろそろまわりにある「小さな旅」から始めてみませんか?
しかしシュガーロード探索は太りそう...。
文・写真・窓子/提供元・たびこふれ
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