JALグループは21~25年度中期経営計画の改定版に当たる「ローリングプラン2022」を策定した。環境、社会、企業統治を考慮するESG戦略を経営戦略の軸に据え、事業を通じた社会課題の解決と事業構造改革を加速する。

 地球環境問題への対応では、C02排出量の削減や使い捨てプラスチック・廃棄物の削減等に積極的に取り組む。省燃費のA350型機への更新を進めるほか、SAF(持続可能な代替航空燃料)の導入を拡大し、30年時点で全燃料搭載量の10%をSAFに置き換える。国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)が開かれる今年11月には、サステナブルなフライトを羽田/那覇間で運航する予定。CO2排出量ゼロ、使い捨てプラスチック廃棄ゼロを実現する。

 日常生活との関わりでは、環境に配慮した活動などでポイントが獲得できるマイレージプログラムを導入する。

 30年までの目標は、新規事業の売上高で19年比3000億円増、生産性向上による社員1人当たりの売上高30%増。なお、22年3月期は最終損失1775億円と2期連続赤字だが、前期から約1000億円縮小した。

提供元・トラベルジャーナル

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