時間表示に加えてストップウオッチ機能を備えたクロノグラフ。特殊な機構に加え、計測用のクロノグラフ針とインダイアルを備えたメカニカルなデザインにより、機械式時計のジャンルでも別格の人気を誇る。

製造コストのかかる複雑な機構のため従来は30万円オーバーが当たり前であったが、近年は汎用エボーシュメーカーの増加と製造技術の進化により20万円台までの予算でもラインナップが拡大している。

本来、複雑機構であるクロノグラフは3針モデルなどに比べると高額な印象が強いかもしれない。実際のところ、従来は30万円オーバーが当たり前であったのだが、近年はETAのほかにも、セイコー、セリタなどの汎用ムーヴメントが増加。

さらに製造技術が進化したことにより、以前よりもコストを抑えて良質なモデルを製造することが可能となった。結果として、クラシックなツーカウンター、定番のスリーカウンターはもちろん、往年の名作を再現した復刻モデルまで、20万円台でも選択肢の幅が広がっているのだ。

今回は20万円台までの価格帯から、編集部おすすめの機械式クロノグラフを紹介していく。


【編集部のおすすめ時計_01】
OUTLINE(アウトライン)
“リビルドシリーズ” ・ムーンフェイズクロノグラフ7768

1980年代に実際に販売されていた製品をベースに、文字盤や時分針のデザインをリビルドしたクロノグラフ。デッドストックとなっているバルジュー社製のCal.7768を搭載し、現代では珍しい36mm径に仕上げているのも魅力的だ。

【20万円台で手に入れる“機械式クロノグラフ”】王道スポーツから復刻系まで 、狙い目の5モデルを厳選
(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)

■Ref.YK20203-1。真鍮(36mm径)。非防水。手巻き(バルジュー社製 Cal.7768)。24万2000円

【問い合わせ先】
パワーウオッチ編集部
TEL.03-5562-0841


【編集部のおすすめ時計_02】
HAMILTON(ハミルトン)
イントラマティック クロノグラフH

メリハリの利いた白黒ツートンの文字盤、褪色した夜光塗料の質感を思わせるオールドラジウムカラーのスーパールミノバ夜光により、1968年に発売されたクロノグラフの雰囲気を再現。12時位置の旧書体のブランドロゴにも注目だ。

【20万円台で手に入れる“機械式クロノグラフ”】王道スポーツから復刻系まで 、狙い目の5モデルを厳選
(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)

■Ref.H38429730。SS(40mm径)。10気圧防水。手巻き(Cal.H-51)。26万51 00円

【問い合わせ先】
ハミルトン/スウォッチ グループ ジャパン
TEL.03-6254-7371