空前の爆発的ヒットとなっているスズキ ジムニー。納車を心待ちにしている人も多いのではないでしょうか?オン・オフでのバランスの良さ、高い走行性能と実用性を備えたジムニーですが、チューニングをすることで、さらに楽しく乗ることができます。今回は老舗チューニングパーツメーカーに、基本レシピを聞いてみました。

文・山崎 友貴/写真・APIO

高い基本性能ゆえにデチューンの恐れも

ジムニーの性能がさらにアップする!チューニングの基本レシピとは?
(画像=Photo by APIO、『CarMe』より 引用)

日本を代表するコンパクトクロカン4WDのジムニーですが、実はノーマルで乗っている人が少ないほど、モディファイが盛んな車種です。

先代のJB23/43型では、多数のメーカーやショップから専用のオリジナルパーツがリリースされており、新型の市場には他のカテゴリーのチューニング&ドレスアップメーカーが新規で参入するほどの活況ぶりです。

そんな市場において、すでに半世紀もジムニー専用パーツを造り続けているメーカーがあります。神奈川県にある「APIO」。常にジムニーと共に歩み、近年では自社でジムニー博物館を造るといったジムニー文化の啓蒙活動も行っています。

JB23/43型では数え切れないほどのオリジナルパーツを開発。その性能と信頼性は、同社が出場した数々の国際ラリーレイドにおいて実証されています。そんなAPIOの河野仁社長に、新型JB64/74型のチューニングレシピについて聞いてみました。

ジムニーの性能がさらにアップする!チューニングの基本レシピとは?
(画像=『CarMe』より 引用)

まず、モディファイの第一歩と言えば、タイヤ&ホイール。APIOプッシュのホイールは『WILDBOAR SR 16インチ(2万6,000円/本)』。クラシカルな雰囲気のジムニーと、愛称のいいデザインが特徴のアルミホイールです。

ジムニーの性能がさらにアップする!チューニングの基本レシピとは?
(画像=『CarMe』より 引用)

「LJやSJといった、歴代のジムニーが履いていた純正ホイールを意識してデザインしました。これに185/85R16サイズのオフロードタイヤを組み合わせれば、ノーマルのサスペンションでも、かなり見栄えが良くなります。」

ジムニーの性能がさらにアップする!チューニングの基本レシピとは?
(画像=Photo by APIO、『CarMe』より 引用)

タイヤをインチアップしたら、できればサスペンションの変更も行いたいものです。リフトアップをすれば、見た目の迫力もアップしますし、タイヤのトラベル量が増えるため、オフロードでの走破性も向上します。APIOが出した最新のサスペンションは『JB64/74用20㎜アップサスペンションキット(11万4,000円)』。

「ジムニーの場合、まず○インチアップという数値が先行してサスペンションが作られることが多いのですが、弊社は今回20㎜アップを選択しました。JB64/74型は元々ホイールアーチが大きく、クリアランスが十分に取られています。そのため、上げすぎると間が抜けたように見えます。さらに、純正サスペンションの完成度が非常に高いため、ノーマルのフィーリング以上のものを実現しないとなりません。クオリティの高いサスペンションを選ばないと、間違いなく日常で乗るのが嫌になってしまうでしょう。」と河野さんは言います。

ジムニーの性能がさらにアップする!チューニングの基本レシピとは?
(画像=『CarMe』より 引用)

エンジンのフィーリングに不満を感じているなら、迷わずマフラーの変更をお勧めします。

「エンジンルーム内のチューニングをしないでも、マフラーを交換するだけで、レスポンスの改善や中低速のトルクアップが実現できます。リアビューのドレスアップもできるので、マフラー交換は一石二鳥と言えますね。」

JB64/74用マフラーの第一弾としてリリースされたのが、『静香御前マフラー(5万円)』。

純正リアバンパーにマッチングするように設計されており、センターパイプから後方を変えるだけの手軽さです。もちろん車検対応型なので、交換後も安心して乗り続けることができます。APIOでは、年内中にヨシムラとコラボしたマフラーも発売する予定です。

ジムニーの性能がさらにアップする!チューニングの基本レシピとは?
(画像=『CarMe』より 引用)

ジムニーチューニング基本レシピの最後は、前後バンパーです。バンパーを交換するのは、単なるドレスアップとして考えがちですが、ジムニーの場合は大切な意味があります。河野さんに聞いてみました。

ジムニーの性能がさらにアップする!チューニングの基本レシピとは?
(画像=Photo by APIO、『CarMe』より 引用)

「JB64/74の場合は殊更なのですが、純正バンパーは下に大きく張り出しており、オフロードの凹凸地形を走る時に、下部を地面に擦ってしまうことが多いのです。破損は傷が付くということはもちろんですが、場合によってはそれが障害となって、前進後退が出来なくなることもあります。そこで、クロスカントリー走行でも干渉しない形状とサイズにして、ジムニーのアプローチアングルとデパーチャーアングルを向上させるのが、バンパー交換の大きな目的です。」

APIOでは今夏発売を目指して、現行型ジムニー用の前後バンパーを開発中とのこと。大いに期待したいところです。

今回は、ジムニーチューニングの基本レシピをご紹介してきました。でも、ジムニーチューニングはさらに奥深いものがあります。ただし変えればいい結果が出るというわけではなく、やはりバランスが大切なことも忘れてはいけないポイントです。まずは今回のレシピを参考に、ジムニーをイジる楽しみを体感してみてください。

※文中の価格は全て税別です

提供元・CarMe

【関連記事】
車用キズ消しおすすめ12選!車のキズを消そう【2020年版】
【2020年版】お金がなくても乗りやすい国産スポーツカーおすすめ10選!平均中古価格も掲載!
ポルシェに認められたネクセンタイヤ…オールシーズンタイヤ”エヌブルー4シーズン”を飯田裕子氏が徹底解説
119.9万円から...大人気SUVのトヨタランドクルーザープラドの中古購入をおすすめする理由と評価
「燃料残量警告灯(ガソリンランプ)」が点滅しても、あと50kmは走行できるって本当?