日本最北端に位置するまち、稚内の有名な観光スポットといえば宗谷岬。南部に広がる宗谷丘陵では、日本最北のフットパスコース「宗谷丘陵フットパスコース」を楽しむことができます。 中でも人気なのが、ゴール地点にのびる「白い道」。空と海の青・牧草の緑とのコントラストが美しく、観光客から人気のスポットとなっています。 道が細く、写真映えするスポットがたくさんあるので、ゆったりと楽しめる自転車で訪れるのもおすすめですよ。

目次

1 白いみちとは?
2 白い道の魅力
3 白い道のお約束
4 行ってみよう!

白いみちとは?

「白い道」は、全長約11㎞の宗谷丘陵フットパスコースのうち、ゴール側(宗谷地区側)約3㎞にわたって位置します。

なぜ「白い道」と呼ばれるのでしょうか? それは、ホタテの貝殻を砕いて敷き詰めているため、路面が真っ白に見えるからです。

ホタテと言えば、日本海とオホーツク海に囲まれる稚内市の名産品。旨味の凝縮した身が観光客などから広く愛される一方、使い道のない貝殻は廃棄物として処理されてきました。 当時の市職員を中心とした観光関係者がなんとか有効活用できないかと試行錯誤した結果、貝殻を細かく砕いて道に敷き詰めるアイデアを考案。 こうして誕生したのが、この白い道なのです。

平成23年(2011)に誕生して以来、青と緑とのコントラストがSNS映えすると話題を呼び、いまでは稚内の人気観光スポットとなっています。

稚内宗谷丘陵の白い道に行ってみよう
(画像=『北海道そらマガジン』より引用)

白い道の魅力

眼前に広がる青空と紺碧の海、新緑の牧草地、なだらかに広がる丘陵の曲線・・・。 このほか、白い道の途中では様々な美しい景観を楽しむことができます。 たとえば、宗谷岬に吹く強風を生かした風力発電施設「宗谷岬ウインドファーム」。57基の風車が立ち並び、その迫力に圧倒されます。

また、宗谷牧場でのびのびと育てられた宗谷黒牛がのどかに草を食べる様子を、すぐ近くで見ることができます。 これらの美しい景観を維持するために、毎年、市の職員を動員して草むしりや修復作業などの整備が行われているそうです。 こうした努力の甲斐もあって、ヤクルトミルミルのテレビCMでも使用されるなど、さらに注目度を増しています。