
イラン代表は今年11月にFIFAワールドカップ・カタール大会を控える中、来月の代表ウィークでは“仮想アメリカ代表”との強化試合開催が実現するようだ。10日、イランメディア『ペルシアン・フットボール』が伝えている。
イラン代表はカタールW杯アジア最終予選で8勝1分1敗。韓国やUAEらを抑えてグループA首位で終えて、W杯出場権を獲得。本大会のグループリーグではイングランド、アメリカと対戦するほか、ウェールズ、ウクライナ、スコットランドのうち欧州予選プレーオフを勝ち抜いた1カ国とも顔を合わせる。
そんなイラン代表については、今年1月下旬に日本サッカー協会(JFA)がイラン・イスラム共和国サッカー連盟(FFIRI)に日本代表との対戦打診を行ったと『ペルシアン・フットボール』が報道。その後、日本代表は今年6月の代表ウィークでブラジルやパラグアイ、ガーナなど4カ国と対戦することになっている。
一方でイランメディア『テヘラン・タイムズ』は、アジア圏のライバル国である日本や韓国と比べて、イラン代表の対戦相手のマッチメイクにむけた動きが遅いことを指摘していた。しかし『ペルシアン・フットボール』の報道によると、イラン代表はW杯大陸間プレーオフを控えるニュージーランドと来月にカタールで対戦するようだ。
また、FFIRI幹部は国内メディアの取材で「トロントでカナダと対戦する。アルバニアとも対戦したいが、まだ確定はしていない」と語ったとのこと。W杯本大会でアメリカと対戦することを見越して、カナダとマッチメイクしたことを明かしている。
『ペルシアン・フットボール』はイラン代表の対戦相手のマッチメイクが遅かった理由について「国際的な制裁下にあるイランにとって、テヘランへの他国代表チームの誘致やイラン代表の海外遠征は、アジアのライバル国よりも複雑な問題である可能性がある」と見解を述べている。イランは現在もアメリカからテロ支援国家に指定されているが、そのアメリカと本大会で対戦することに多くの人々が複雑な思いを抱えているかもしれない。
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