サムスン電子が昨年開発した2億画素カメラのGalaxyスマートフォン搭載可否に業界の関心が集まっている。サムスン電子は昨年9月、業界で初めて2億画素を具現したモバイルイメージセンサー「アイソセルHP1」を公開した。業界によると、サムスン電子は後続の「アイソセルHP3」も開発中だ。韓国メディア「アジアタイムズ」が報じた。(写真:Galaxy Zflip4レンダリングイメージ=Youtubeキャプチャ)

アイソセルHP1は昨年、モトローラの新製品搭載説が出回ったが、実際の発売まで続かなかった。今年下半期に発売予定の「Galaxy Z Fold4」と「Galaxy Z Flip4」にも未採用が有力だ。このような中で業界ではメーカーがカメラ画素数縮小傾向にあり、スマートフォンに超高画素カメラは大きな利点がないという分析も出ている。

4日、業界によると、サムスン電子が持続的に高画素モバイルイメージセンサーの開発に力を入れている中、これをいつスマートフォンに採用するかについての推測が出ている。

サムスン電子は昨年9月、業界で初めて2億画素の壁を越えたモバイルイメージセンサー「アイソセルHP1」を公開した経緯がある。アイソセルHP1は0.64マイクロメーターピクセル2億個を1.22分の1インチオプティカルフォーマット(カメラレンズを通じて入ってくるイメージが認識される領域の直径)製品だ。これを通じて業界の先頭走者であるソニーとの格差をさらに縮めた。

アイソセルHP1は0.64マイクロメーターピクセルを利用して既存の1億800万画素製品対比画素数を約85%多く搭載しながらもオプティカルフォーマットのサイズ増加幅を最小化したのが長所と評価される。特にこの製品には撮影環境により4個あるいは16個の隣接ピクセルを組み合わせることができるサムスン電子の独自新技術「カメレオンセル」が初めて採用された。

合わせて最近「Galaxyクラブ」等、複数の海外ITメディアによるとサムスン電子は「アイソセルHP3」と命名された新しい2億画素イメージセンサーを追加開発していることが把握された。この製品にはピクセルの大きさ、動画録画支援などに対する改善が行われるものと見られる。

昨年、業界では今年初めにモトローラが発売するスマートフォン新製品にアイソセルHP1が搭載されるだろうという予測が出ている。実際、3月に中国ソーシャルメディア「ウェイボ」等を通じて公開された写真にはアイソセルHP1センサーが採用されたモトローラ試作品(プロトタイプ)の姿が盛り込まれた。ただ、まだ正式発売までは続いていない。

アイソセルHP1はサムスン電子が下半期に発売するフォルダブルフォン「Galaxy Z Fold4」と「Galaxy Z Flip4」にも入らないものと見られる。外国メディアによると、Galaxy Z Fold4にはGalaxy S22シリーズと同じ光学3倍ズーム支援1000万画素望遠カメラが搭載される。

合わせて海外ITチップスター(情報流出者)「アイスユニバース」はサムスン電子が来年上半期、Galaxy S23シリーズにアイソセルHP1を採用し、2億画素カメラを披露すると予測した。しかし、これも確定したわけではなく、前のモトローラ試作品の場合のように霧散となる可能性もある。

一方、一部ではサムスンの超高画素カメラ開発に対して「過度だ」という反応と共に大きな長所がないという意見を出したりもした。

サムモバイルは「大半のスマートフォンメーカーが(フラッグシップライン基準)カメラを1億800万画素級から5000万画素水準に調整する傾向だ。それでもサムスン電子は依然としてスマートフォン用2億画素カメラ研究に邁進している」として「サムスン電子が目を覚まして(come to its sense)そのようなセンサー作りを止めてほしい」と話した。

提供元・コリア・エレクトロニクス

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