いまだに多くの人が忘れられないであろうトヨタ MR2。日本の自動車メーカーでは、初の市販ミッドシップ車ということで、多くの車好きから愛されたモデルです。その特徴とともに、中古車市場もあわせてチェックしてみましょう。

目次
トヨタ MR2とは?
初代モデルの車種概要について

トヨタ MR2とは?

まさに伝説!トヨタ MR2ってどんな車だったの?
(画像=『CarMe』より引用)

1984年に登場したトヨタ MR2。その名前は「Midship Runabout 2seatr」の頭文字を取ったものでした。

日本カーオブザイヤーを受賞するなど、高い評価を集めたMR2の最大の特徴は、名前の由来にもなっているミッドシップというパッケージです。当初は、販売に苦戦したものので、発売からほどなくすると日本経済は未曽有の好景気「バブル経済」に突入したこともあり、2シーターのスポーツカーでありながら好調な売り上げを記録しました。

1989年になると、2代目が登場。ボディデザイン、シャシー、エンジン、すべてに手を入れた結果、2代目は初代を上回る台数が販売されました。

いずれも走り好きのオーナーに人気で、サーキット、ジムカーナなど、競技車両として使われたものも多くありました。

初代モデルの車種概要について

まさに伝説!トヨタ MR2ってどんな車だったの?
(画像=『CarMe』より引用)
まさに伝説!トヨタ MR2ってどんな車だったの?
(画像=『CarMe』より引用)
まさに伝説!トヨタ MR2ってどんな車だったの?
(画像=『CarMe』より引用)

MR2(AW11)が市場に発表されたのは、1983年の東京モーターショー。販売は、前期型が1984年6月~1986年8月、後期型が1986年8月~1989年9月の間です。

ボディタイプは2ドアクーペ。サイズは、全長3,950mm×全幅1,665mm×全高1,250mmで、乗車定員は2名になります。

スポーツカーらしい外観とミッドシップレイアウトの駆動方式で、1984年に日本カーオブザイヤーを受賞しています。

しかし、1.6Lもしくは1.5LのNAエンジンは、他のスポーツカーに見劣りして販売に苦戦。1986年にマイナーチェンジが行われ後期型へと進化をしたMR2は、よりエンジンパワーを上げたスーパーチャージャー搭載車や、Tバールーフモデルを追加して巻き返します。

前後期の搭載エンジンのスペックは以下の通りです。

前期モデル後期モデル
エンジン型式4A-GELU型3A-LU型4A-GZE型スーパーチャージャー4A-GELU型3A-LU型
排気量1,587cc1.452cc1,587cc1,587cc1.452cc
最高出力[ps/rpm]130/6,60083/5,600145/6,400120/6,60070/5,600
最大トルク[kgm/rpm]15.2/5,20012/3,60019.0/4,40014.5/5,20010.9/3,600

前後期型で搭載されるエンジンが同じでも数値が異なっているのは、カタログ表記がグロスからネットに変更されたことが要因です。

ちなみにグロス表記はエンジン単体で測定したもの、ネット表記は実際に車両に搭載した状態で測定した値になります。