目次
3. 三峯神社の見どころ・パワースポット
4. 三峯神社のおみくじ
3. 三峯神社の見どころ・パワースポット
それではさっそく、三峯神社のおすすめスポットをご紹介しましょう。

<画像提供:三峯神社>
境内案内地図の説明
- 1. 本殿
- 2. 拝殿
- 3. 社務所
- 4. 興雲閣
- 5. 祖霊社
- 6. 國常立神社
- 7. 摂末社
- 8. 神楽殿
- 9. 小教院
- 10. 報徳殿
- 11. 鐘楼
- 12. 御仮屋(遠宮)
- 13. 縁結びの木
- 14. 日本武尊銅像
- 15. 大山倍達の碑
- 16. 遥拝殿
- 17. 随身門
- 18. 秩父宮記念三峰山博物館
- 19. 三峯神領民家
- 20. 三峯神社奥宮
- 21. 三峯駐車場
今回は、駐車場を起点として境内や奥宮、その周辺を散策する流れでご紹介します。
3.1 三峰ビジターセンター

地図にはありませんが、駐車場から階段を上がると、目の前には三峰ビジターセンターがあります。動物の剥製などを交えて三峯周辺の生態系を学習するとともに、秩父多摩甲斐国立公園の関連情報や雲取山登山に関する情報が入手可能です。写真展も見どころです。
三峰ビジターセンターの基本情報
- 開館時間:9:00~17:00
- 休館日:なし ※ただし、臨時休館あり
- 入館料:無料
3.2 三ツ鳥居と狼

ビジターセンターから徒歩3分、まず見えてくるのは白の三ツ鳥居です。通常の明神型鳥居を3つ組み合わせた全国的にもめずらしい鳥居で、三峯神社のシンボルのひとつ。
鳥居をくぐった瞬間、神の領域に足を踏み入れたかのように、空気がガラッと変わります。

狛犬ならぬ狼。厳しい眼差しで心を見透かされるようです。

三ツ鳥居の横には神社御由緒があるのですが、実はその上にもヒョコッとお犬様が顔をのぞかせています。ここは素通りしがちなのでぜひチェックしてみてください。
3.3 随身門

次に現れるのが随身門(ずいじんもん)。このただならぬ重厚感の門は、元禄4年(1691年)に建立、寛政4年(1792年)に再建され、昭和40年(1965年)春に改修され、平成16年(2004年)に漆の塗り替えが行われました。
扁額(へんがく)は増山雪齋の筆跡。かつては拝殿前の青銅鳥居(次項参照)付近に建立されていたそうです。
3.4 青銅鳥居

参道を進むと、次に見えてくるのは階段の上にある青銅鳥居です。弘化2年(1845年)に建立、かつて江戸深川の竪川講中から奉納されたもので、鳥居に続く階段中腹にはブロンズ像の筋骨隆々としたクールなお犬様が鎮座しています。
3.5 手水舎

青銅鳥居の左手にあるのが、嘉永6年(1853年)に建立された手水舎。拝殿同様、龍などの極彩色の装飾が実に精緻かつ華麗で見ごたえがあります。
3.6 八棟灯籠

手水舎の向かいにある、高さ6mの八棟灯籠。安政4年(1857年)に建立され、当時としてはめずらしい大型で木製の灯篭。その精巧な彫刻も必見です。昭和48年(1973年)春に修復しました。
3.7 御神木

拝殿前の脇を固めるのは、樹齢800年といわれる巨大杉。鎌倉時代の武将・畠山重忠が奉献したと伝えられ、別名「重忠杉」とも呼ばれています。
「神木より発する『氣』は活力そのもの」と立札で表示されているように、御神木に宿る"氣"をここで授かります。
とはいえ、神様へのお参りを先にすませるのが礼儀。御神木から"氣"を授かるのは、参拝が終わってからにしましょう。
3.8 拝殿

こちらは拝殿。まずは御祭神に礼を尽くした参拝を行いましょう。
この極彩色に彩られた拝殿は、寛政12年(1800年)に建立、昭和37年(1962年)に改修され平成16年(2004年)に漆の塗り替えが行われたもので、その装飾の豪華絢爛ぶりは息を呑むほど。正面の扁額は有栖川宮熾王(たるひと)親王の御染筆です。

向拝(こうはい)中央の透かし彫りには、上部に中国故事の「司馬温公の瓶割り」が、下部には七福神による「琴棋書画(きんきしょが ※文人らがたしなむべき四芸)」が表現されています。そのほか、龍や獅子、鳳凰、鶴など縁起のよいもので埋め尽くされ、その精巧さに圧倒されます。

柿の木に登る猿の彫刻。柿の実を食べる猿の様子も描かれ、実に愛嬌があります。どこか、サルカニ合戦を想起させます。

拝殿左手の石畳にご注目。石畳には、平成24年(2012年)の辰年に突如あらわれたという龍の姿が浮き上がります。

確かに龍の特徴である長い鼻先、赤い両目に角のようなものが浮かんで見えますね。辰年に起こった奇跡。まさに吉祥としてこちらも拝んでおきましょう。
3.9 本殿

拝殿奥に鎮座するのが本殿。主祭神のイザナギノミコト・イザナミノミコトが祀られています。
寛文元年(1661年)に建立、昭和36年(1961年)に改修復元され平成16年(2004年)に漆の塗り替えが行われた本殿は、一間社春日造り(いっけんしゃかすがづくり)の建物で、県指定文化財にも指定されています。
こちらもまた、総漆塗りの極彩色にいろどられ、入口は御眷属のお犬様がにらみを利かせていて厳かな雰囲気が漂っています。

参拝後に御神木へ戻り、直接御神木にふれ、3度深呼吸をしてから願いを唱えて氣を授かりましょう。
御神木にふれた手のひらから"氣"が流れ込んでくるような、手のひらが少しホワッと熱くなるようなそんな不思議な感覚を覚えました。
3.10 祖霊社

本殿横にならぶ神社もご参拝しましょう。こちらは、開山以来の祖先の霊を祀る祖霊社。春秋の彼岸の日と8月15日の年に3回祭りがおこなわれます。
3.11 国立常神社

こちらは、日本神話の根源であり、国土形成の中心的神とされた国常立尊(クニトコタチノミコト)が奉られた國常立神社。お祭りは11月2日におこなわれます。
3.12 摂末社

日本武神社や伊勢神宮をはじめ、諏訪神社、厳島神社、春日大社や東照宮まで、三峯神社にゆかりのある神様を祀った21の摂末社があります。
3.13 神楽殿

御神木の近くに配された神楽殿。明治41年(1908年)に東京の木場にある竪川講社から奉献されたものです。
3.14 御仮屋神社

こちらは三峯神社の御眷属、「お犬様」の御住まいである「御仮屋神社(遠宮)」です。縁結びの木の近くにありますが、まずはお犬様へのご参拝がマナー。
この目を引く鳥居が目印です。

御眷属であるお犬様は、通常、深い山中に身をひそめられているため、ここを仮のお宮(御仮屋)として祀っています。

大小の多くのお犬様に囲まれ、まるでこちらの様子をじっと伺っているような、身が引き締まるような思いでお参りしました。
お犬様は、山畑を荒らす害獣(熊・猪・兎等)を追い払い、家々を守護する火防・盗賊除・諸難除に霊験あらたかとされています。
3.15 縁結びの木

御仮屋手前の山の斜面に夫婦のようにぴったり寄り添い立つ2本の木が「縁結びの木」。恋愛成就にご利益があると大変評判のスポットです。

御神木の前に設置された拝殿には、三峯神社の神主さんを取材して描かれた漫画「神主さんの日常」の作者である瀬上あきらさんデザインによる巨大絵馬が掲げられています。その横には、願い事の作法が示されたパネルがあるので、作法に則って願いをしたためましょう。

実際にやってみます。机の上にある備え付けの箱から、願い事を書く用紙を赤青1色ずつ取り出します。赤は女性、青は男性、1枚は自分の名前を、もう1枚には好きな相手や縁を結びたい相手の名前をしたためます。

2つの用紙の表面同士を合わせ、固くねじってこよりにします。こよりを願い箱へ納め、御神木へ向けて最後にお参りします。神様への御礼として初穂料のお納めも忘れずに。
3.16 小教院

社務所の近くにある「小教院」は、かつて観音像が安置されていた三峯山本堂で、寺院として長く信仰されていましたが、明治の神仏分離により本堂を閉鎖、以降、小教院と名を変え、平成3年(1991年)の改修工事で喫茶・茶室に生まれ変わりました。

格調高い空間でいただくのは、「小教院特製コーヒーゼリー」(450円)とオリジナルドリンク「夢ジュース」(550円)。夢ジュースはしその葉をベースに乳酸飲料と組み合わせた爽やかな味わいが特徴で、ハート型をしたペアストローで大切な方と分け合えば、さらに絆が深まること間違いなし。
>>>小教院について詳しくはこちらから(食べログサイト)
3.17 興雲閣

社務所の隣りにある「興雲閣」は、昭和58年(1983年)に竣工した300人収容可能な宿坊ホテルです。館内の温泉「三峯神の湯」は日帰り入浴も可能で、大食堂やお土産物売り場も併設されています。
興雲閣の基本情報
- 客室数:新館48部屋、全室和室
- チェックイン:14:30
チェックアウト:10:00
宿泊料金
・1泊2食付
大人12,250円/子供・小学生以下7,700円/幼児5,500円
・素泊まり
大人6,750円/子供・小学生以下5,500円/幼児(布団のみ)1,650円/(布団なし)1,100円- 予約電話:0494-55-0241

三峯神の湯はナトリウム-塩化温泉。慢性消化器病、慢性婦人病、神経痛、疲労回復、花粉症、アトピー性皮膚炎、アレルギー性呼吸疾患などに効能があるとされます。
神の湯に浸かって、身もこころも垢を洗い流し、身体の芯まであったまって"氣"を充填させてみてはいかがでしょうか。
三峯神の湯 日帰り入浴の基本情報
- 利用時間:9:00~18:00(17:00最終受付)
- 料金:大人650円/子供(小学生以上)550円/幼児250円

お腹が空いたら、併設の大食堂でランチはいかが? こちらは今イチオシのパワーフード「しいたけ丼」。奥秩父の大地のエネルギーをたっぷり蓄えた大ぶり肉厚の秩父産しいたけを使用。じっくり煮付けたしいたけを衣で揚げ、外はカリっと、中はジュワッと旨みが広がり、千切りキャベツとご飯にベストマッチです。思わぬ秩父グルメに舌鼓!
なめこ味噌汁とお漬物、ついでにしいたけパワーもチャージして900円はお得ですね。
大食堂の基本情報
- 利用時間:10:00~15:00 ※前払い制、現金払いのみ

こちらは人気のお土産、目に効くメグスリノキのお茶「秩父眼茶(めちゃ)」(1,080円、10袋入)。メグスリノキは世界で唯一日本に自生している薬木で、別名「長寿の木、千里眼の木」とも呼ばれ、古くから目の健康と万病に効くとされてきたそうです。また目と肝臓には密接な関わりがあり、肝臓にもよいのだとか。
スマホやパソコンなどで目を酷使する方、肝臓が気になる方にぜひおすすめです。
無香に近いですが、味はほのかにジャスミンティに似ていてとても飲みやすいですよ。
3.18 斎館

社務所前の斎館では三峯山オリジナルショップを展開。ここでしか買えない限定もののオリジナルグッズが勢ぞろいで一見の価値ありです。

こちらは地元酒蔵メーカーとコラボした一番人気の本醸造「狼山」(1,300円)。すっきりした飲み口が特徴で、このほかにもさまざまなお酒が用意されています。
中でも毎年10月末頃に発売される翌年の干支にちなんだ日本酒はわざわざそのためだけに訪れる参拝客もいるほどだとか。

こちらは外国人観光客も購入していくと評判の、お犬様のオリジナルぬいぐるみ(小サイズ1,320円)。こんなかわいいお犬様、守ってもらうより守ってあげたいですね。
このほか、Tシャツや御朱印袋、狼の張り子からグラスセットまで、実にさまざまなグッズが用意されています。
3.19 社務所

そして、拝殿横に配された「社務所」。各神社へのお参りがすんだら、ぜひお守りや絵馬、おみくじを買いにここに立ち寄りましょう。

拝殿での各種ご祈願や御朱印も受け付けています。不明な点は社務所に問い合わせてみましょう。
3.20 報徳殿

小教院裏手に位置する報徳殿は会議、会合、宴会などに利用される会場です。
3.21 鐘楼

<画像提供:三峯神社>
興雲閣の裏手に建つ鐘鐘楼楼。神仏習合の名残を示すこの鐘は、明治時代以降、時の鐘として使用され、現在も朝夕6時に衝かれています。 すぐそばには天然記念物となるモミの木「三峯モミ」があります。
3.22 遥拝殿

随身門の正面にそびえるのが遥拝殿(ようはいでん)。妙法ヶ岳山頂に鎮座する奥宮を遥拝(ようはい ※遠く離れたところから拝むこと)する場所ですが、ここからの眺望は絶景です。

厳かなたたずまいの石段を登った先は、空が開け、奥秩父の山々が!ちなみに、遥拝殿の鳥居のそばには森玄黄斉(もり げんこうさい)作のご神犬が鎮座しています。

遥拝殿正面に見えるのが霊峰妙法ヶ岳。その頂きに奥宮があるとされますが、正直、肉眼ではまったくわかりません。たとえ見えなくても、礼を尽くしてお参りするという気持ちが大切です。
彼方には秩父市や日光連山も見渡せますよ。
3.23 日本武尊銅像

遥拝殿から徒歩3分のところに、三峯神社の興りを築いた日本武尊の銅像が立っています。重さ3トン、本体の高さは5.5m(全長15m)です。尊の強い眼差しは国の安寧を見守っているのでしょうか。
3.24 大山倍達の碑

<画像提供:三峯神社>
日本武尊銅像のすぐそばには、武道家であり極真カラテの創始者である故大山倍達(ますたつ)氏の碑が立っています。三峯神社は大山氏が山篭りの修行を行ったゆかりの場所。
大山氏は、1970年代週刊少年マガジンで人気を博した『空手バカ一代』の主人公としても有名ですね。
3.25 秩父宮記念三峯山博物館

三ツ鳥居の隣に位置するのが「秩父宮記念三峰山博物館」。三峯山詣、三峯山の宝物類、秩父宮家ゆかりの資料などが展示されています。
秩父宮記念三峰山博物館の基本情報
- 観覧時間:9:00~16:00
- 休館日:毎週火曜日、年末年始を含む冬期間(12月~3月)
- 入館料:大人300円、子供(中学生まで)100円、障害者手帳をお持ちの方は無料
3.26 三峯神領民家

三峰ビジターセンターの右手奥にあるのが「三峯神領民家」。江戸時代に栄えた三峯神領(神社の領有地)の民家をこの地へ移築、復元したもの。まるでタイムスリップしたような風情ある佇まいで絵になる光景です。
3.27 奥宮
遥拝殿から拝んだ奥宮は実際に登ることができます。片道約2.5km、徒歩1時間半前後で、妙法ヶ岳の山頂1,332mを目指します。ちなみに、毎年5月3日は山開き、10月9日には山閉の祭事がおこなわれます(山閉の後でも登山は可能)。

三ツ鳥居手前にある食事処「山麓亭」横が登山口。ここは雲取山登山と同じスタート地点になります。
奥宮までには3つの鳥居があり、1つ目の鳥居に登山届用BOXと注意事項が書かれた看板があります。参道は木の根や泥で滑りやすくなっているところもあるため、動きやすい靴がおすすめ。また、熊出没エリアでもあるので熊鈴があると安心です。

鎮守の杜に足を踏み入れた瞬間、神妙な気持ちになるというか、独特の空気に包まれます。真っすぐ伸びた杉木立の参道が奥宮へと自然に導いてくれるようです。

3つ目の鳥居が見えたら、ゴールまであと600m。片側斜面の山肌を伝っていくところもあるので足元には十分注意してください。鉄パイプの遊歩道が整備されている箇所もあります。

ゴールまであと50mほどのところで最後の難関、急勾配の階段と鎖場が立ちふさがります。雨の日は岩場で滑るので十分注意してください。

いよいよ山頂に到着!見てください、このパノラマ!こういった絶景を楽しめるのは登った人だけが味わえる贅沢ですね。

奥宮は思ったよりもこじんまりとした印象ですが、お犬様にしっかり護られ、ただならぬ氣を発していました。無事に登頂できたことに感謝し、丁寧にご参拝しましょう。

参道を戻る途中で、野生の鹿にばったり遭遇!こんなハプニングもあるかもしれません。
3.28 表参道

実は、三峯神社を目指すハイキングコースは麓の大輪から神社までの「表参道コース」、国道140号の岡本バス停からの「裏参道コース」、秩父湖から神社までの「タケルの道コース」の3つがあります。上記の写真は表参道コースの入口。
いずれも約2時間半~3時間程度。時間と体力に余裕のある方はぜひチャレンジしてみてください。

こちらは表参道コースの出発地点にある登竜門。秋は紅葉狩りも楽しめますね。

<画像提供:三峯神社>
こちらは表参道コースの中間地点にある清浄の滝。かつて修験道の山伏たちはここで身を清めてから三峯神社へ参拝したそうです。
初夏には新緑が、秋には紅葉が美しいハイキングコースです。ここで一汗かいて、参拝後に神の湯で心身ともに疲れを癒やすのはいかがでしょうか。
4. 三峯神社のおみくじ
ここでは、三峯神社で人気のおみくじをご紹介します。
4.1 恋みくじ

やはり一番人気は「恋みくじ」。縁結びの木の近くに設置されています。左が女性用、右が男性用に分かれています。1回200円です。

こちらは女性用。実にかわいらしいおみくじですが、開けてみたらば、なかなか具体的で真理をついたお告げにドキッとしてしまいました。
4.2 その他のおみくじ

社務所および拝殿横には、「とんぼ玉みくじ」(200円)、「開運・招福お守り入おみくじ」(100円)、「天然石おみくじ」(200円)、「血液型おみくじ」(200円)などがあり、ぜひ気になるものがあれば試してください。