「いつまでも実家で暮らすわけにはいかない、そろそろ一人暮らしがしたい!」

高卒で一人暮らしを考える場合には、一人暮らしをする心構えや、一人暮らしにかかる費用について正しく理解しておく必要があります。

やみくもに一人暮らしを始めようとすると、思った以上にお金がかかってしまい親に借金するはめになったり、毎日の生活が苦しいために一人暮らし生活が楽しめなかったりと、予想外の事態に陥ってしまいかねません。

今回は、高卒で一人暮らしをする際の注意点と、余裕のある一人暮らし生活を送るための節約方法について解説していきます。

ユーくん

僕もそろそろ一人暮らししたいなと思ってたんだよね。でもせっかく一人暮らししてもお金に困って毎日ストレスの溜まる生活をするのは嫌だな。

ダルマちゃん

そうだよね!後で困ることのないように、あらかじめ一人暮らしに必要な費用や節約方法を知っておくことが大事なんだ。しっかり勉強しておこうね!

目次
1 高卒で一人暮らしする前に確認すべき3つの注意点
2 高卒で一人暮らしに必要な費用
3 高卒の一人暮らしでネックになる低い給与と解決法
4 高卒でも余裕ある一人暮らしを可能にする節約術
5 まとめ

高卒で一人暮らしする前に確認すべき3つの注意点

高卒で一人暮らしをする際の3つの注意点と解決法 | 余裕を生む節約術も公開
(画像=『キャリアゲ』より 引用)

高卒で一人暮らしをするにあたり、事前に理解しておかなければならないことがあります。

とても基本的なことになりますが、これらを理解せずに一人暮らしを始めようとすると後から困ることになってしまうため、正しく理解しておきましょう。

未成年者は親の同意が必要

あなたが未成年の場合、家を借りる際の賃貸契約において必ず親の同意が必要になります。

これは法律で定められていることで、不動産会社によって異なるものではありません。

ダルマちゃん

例えば親に黙って賃貸契約をして一人暮らしを始めるなんてことは、未成年のうちは不可能なんだ。

ユーくん

なるほどね。じゃ、親に先に話しておかないと、後で問題になるってことだね。

一人暮らしに必要な家具・家電が必要

一人暮らしを始める際には、

  • 賃貸契約にかかる費用(前家賃や敷金礼金など)
  • 引っ越しにかかる費用

がかかるのは当たり前のことです。

しかし、これだけで一人暮らしは始められません。

なぜなら、生活に必要な家具や家電を購入する必要があるからです。

ダルマちゃん

具体的な金額についてはこの後の章で解説していくよ。

何もないアパートに引っ越したところで寝具もなければ洗濯機も冷蔵庫もないわけですから、生活は到底成り立ちませんよね。

ちなみに、家具家電付きの物件もありますが、これらは家賃が相場よりもうんと高くなっており、どちらかというと「1ヶ月だけ滞在する」などの短期滞在向け。

これからしばらく長期間にわたり住む場合、家具家電付きの家賃が高い物件を選ぶのはおすすめできません。

家事・洗濯を一人でこなす必要がある

実家暮らしは生活費を節約できる以外に、「家事・洗濯」を親がしてくれるというメリットがあります。

一人暮らしになると、当然身の回りの家事は全てあなたが自分自身でこなしていかなければなりません。

  • 掃除
  • 洗濯
  • 料理
  • ゴミ出し

など、毎日の家事は慣れるまでにしばらくの期間を要するでしょう。

快適で自由なイメージのある一人暮らしですが、これまでやらずに済んだことをやらなければならなくなる点も理解しておく必要があります。

高卒で一人暮らしに必要な費用

高卒で一人暮らしをする際の3つの注意点と解決法 | 余裕を生む節約術も公開
(画像=『キャリアゲ』より 引用)

ここからは高卒で一人暮らしを始める際にかかる費用についてまとめていきます。

アパートの契約から実際に生活するために必要な身の回りの環境を整えるまでに、「何にいくらくらいかかるのか」を理解していきましょう。

引っ越し費用

引っ越しに際してかかる費用は、

  • 荷物の多さ
  • 移動距離

により異なります。

▼平均引越し費用(移動距離別)

15km未満 0km未満 200km未満 500km未満 500km以上
単身(荷物小) 34,376円 36,049円 42,068円 52,887円 61,483円
単身(荷物大) 45,460円 45,379円 60,758円 77,052円 96,128円

注:2月から4月は繁忙期のためこの金額よりも約2割増になります。
注:荷物小:軽トラック5~5.5m3 程度・荷物大:1.5トン、2トンショート、2トントラック約10~11m3 程度

※出典:SUUMO引越し見積もり「単身の引越し料金相場は?」

実家住まいから初めて一人暮らしをする場合には、持ち出す家具家電がほぼない状態なので、比較的荷物は少ないことが多いです。

引っ越し先までの距離が例えば40キロで、荷物が多くない場合にはおおよそ36,000円ほどの費用がかかる見込みですね。

ダルマちゃん

多くの人が引っ越しをする3月4月は特に金額が上がって、1万円以上の差がつくことがほとんどなんだ。

ユーくん

じゃあ、タイミングは繁忙期に重ならないようにした方がいいってことだね!

賃貸物件の初期費用 / 月々の家賃

賃貸契約における初期費用には、以下のようなものがあります。

・敷金
 退去の際の原状回復費用。不要の場合は返金される。
・礼金
 大家さんに支払う謝礼金。返金されない。
・前家賃
 入居する月の1ヶ月分の前払い家賃。
・仲介手数料
 不動産会社に支払う手数料。家賃1ヶ月分が一般的。

ダルマちゃん

前家賃は入居のタイミングによってほぼ2ヶ月分払うこともあるよ。例えば10月10日に入居する場合、10月の21日分の日割り家賃+11月分の前家賃の合計額が必要になるからね。

ここで、家賃6万円の物件に決めた場合の初期費用の例を紹介します。

▼家賃6万円の賃貸契約初期費用

項目 金額
敷金 60,000円
礼金 60,000円
前家賃 60,000円
    仲介手数料          60,000円    
合計 240,000円

この他に、

  • 鍵交換費用
  • 保証会社保証料
  • 住宅保険料

などがさらにかかるケースも多いため、不動産会社に確認する必要があります。

ユーくん

6万円の家でも24万円くらいは最低限初期費用としてかかるってことか。かなりの金額だね‥。

電気・ガス・水道料金

一人暮らしをする場合には、毎月の電気・ガス・水道料金を支払う必要があります。

一人暮らしの水道・光熱費の平均金額は7,265円と言われています。(※参考:総務省統計局「家計調査 家計収支編 単身世帯(2019年)」)

家賃にプラスしておおよそ8,000円の光熱費をみておくと安心ですね。

ダルマちゃん

ガス代はプロパンガスなのか都市ガスなのかでも費用がかなり変わるよ!都市ガスなら安くなることが多いからお得なんだ。

ユーくん

あとはエアコンの使いすぎに気をつければ電気代も節約できるってことだよね。うーん、これはいろいろと考えて節約しなきゃいけないな。

ネット回線 / Wifiの費用

今や日々の生活に欠かせないものの一つであるインターネット。

インターネット回線の使用料も毎月の支出となるため、その金額を把握しておく必要があります。

▼インターネット料金月額費用平均

種類 月額費用目安
光回線 5,000円前後
持ち運びができるポケットWi-Fi   3,000円前後      

光回線は速度が早く動画視聴などがメインのユーザーにはとてもおすすめですが、費用がやや高額なのと、初期費用が高額なケースが多いなどのデメリットが目立ちます。

ポケットWi-Fiはエリアによって速度が安定しないことがあるものの、近年ではかなり速度も安定してきているため、節約したい人には特におすすめ。

光回線もポケットWi-Fiも、お得なキャンペーンなどで大幅に割引されることがあるため、しっかりリサーチしておきましょう。

ダルマちゃん

費用が安くても3年間などの縛りがあるケースも多いんだ。その場合は違約金が高額になることがあるからしっかりチェックしておこうね!

家具・家電の購入費用

一人暮らしをするにあたって必要な家具・家電の一覧とそれぞれの費用相場は以下の通りです。

▼一人暮らしに必要な家具・家電リスト

ベッド類(ベッドと布団・シーツなど一式) 40,000円    
テーブル・イス 10,000円
カーテン 5,000円
冷蔵庫 25,000円
洗濯機 25,000円
電子レンジ 10,000円
炊飯器 5,000円
掃除機 10,000円
テレビ 25,000円
合計 155,000円

選び方によっては多少安くなることもありますが、かなりリーズナブルなものを選んだ場合の目安料金でここは計算しています。

それでも一式揃えると15万5千円もかかる計算ですね。

ユーくん

じゃあ、引っ越しと賃貸契約、そして家具家電を揃えるまでに、43万円くらいかかるってことかー!これは大変だなぁ…。