消防官採用試験の受験条件と試験内容

高卒の消防士が越えるべき2つの壁 | 採用試験の条件と対策
(画像=『キャリアゲ』より 引用)

この章では気になる「消防官採用試験の受験資格と内容」について解説していきます。

試験内容を把握して、計画的に準備をしていかなければいけません。

消防官採用試験の受験条件

まず、消防官採用試験の受験条件を紹介します。

高卒で受けられる消防官採用試験は「Ⅲ類(初級)」のみです。

▼消防官採用試験の受験資格

採用区分 対象者(学歴) 対象者(年齢)
Ⅰ類(上級) 大学の卒業者、または卒業見込み者向け 22歳以上30歳未満
Ⅱ類(中級) 短期大学もしくは専門学校の卒業者、または卒業見込み者向け 20歳以上30歳未満
Ⅲ類(初級 高校の卒業者、または卒業見込み者向け 18歳以上22歳未満
専門系 大学の卒業者、または卒業見込み者 22歳以上30歳未満

高卒の資格があり年齢制限を超えていなければ、誰でもチャレンジできます。

年齢制限は地方によって異なる場合があるので、必ず該当する自治体に確認をしておきましょう。

消防官採用試験の内容

ダルマちゃん
消防官採用試験の出題内容は以下のとおりです。

▼消防官採用試験出題分野・内容

試験 出題内容
教養試験 一般知能(文章理解・判断推理・数的推理・資料解釈など)
一般知識(社会科学・人文科学・自然科学など)
体力試験 握力・上体起こし・長座体前屈・反復横跳び・懸垂など
小論文 与えられたテーマに沿って小論文を作成する
面接試験 個人面接、または集団討論形式で行う
適性検査 性格適性および消防官としての職務適性の検査
身体検査 健康状態に関する医学的な身体検査

III類の教養試験の難易度は、高卒程度です。

教養があること、そして体力があることが消防官には求められています。

仮に体力が若干基準を満たしていない場合でも、教養試験の結果と合わせて総合的に判断されます。

従って、体力基準を満たしていなくても、合格できる可能性が少なからずあると言えます。

ダルマちゃん
何にしろ、体力だけ、教養だけでは試験にクリアすることはできないから、両方しっかりパスできるように対策しておく必要があるね!

消防官採用試験の対策方法

高卒の消防士が越えるべき2つの壁 | 採用試験の条件と対策
(画像=『キャリアゲ』より 引用)

この章では、高卒の採用試験対策として有効な方法を紹介します。

消防官の採用試験に合格するためには、事前に入念な試験対策を行う必要があります。

消防士専用の過去問を使用する

最初の関門となるのは、教養試験です。

まずは、教養試験対策のために「消防士専用の過去問題集」を入手しましょう。

問題集を使う際には下記の3つに意識すると効率UPにつながります。

  1. 1冊を解ききる計画を立てる
  2. 出題傾向を理解する 計画を立てると日々やるべき範囲が明確になり、サボりにくくなります。

また、問題集は繰り返し解くことで出題傾向を感覚的に把握できるのがメリットでもあります。

何度も繰り返し解き、ミスを復習することで苦手な問題に慣れていくようにしましょう。

論文を実際に書いて他人に読んでもらう

小論文試験(作文試験)への対策も必要で、大事なのは他人に読んでもらうことです。

論文を第三者に読んでもらうと、以下のようなメリットを得られます。

  • 書くときに緊張感を持つことができる
  • 客観的な感想を聞くことができる 実際の試験で落ち着いて論文を書けるように、日頃から以下のような能力を鍛えておきましょう。

  • 思考力

  • 表現力
  • 文章力 特に、論文試験におすすめなのが「思考力を高めるトレーニング」です。

「なぜ?」を3回繰り返すことで、より思考力が養われていきます。

  1. なぜ消防士になりたいのか 「人の役に立つことがしたいから」
  2. なぜ人の役に立ちたいのか 「人の役に立つと感謝されるから」
  3. なぜ感謝されたいのか 「感謝されると気分が満たされてさらに努力したくなるから」

何度も「なぜ」を繰り返すとあなた自身が本当に思っていることが浮き彫りになってきますよね。

思考力を高めて、論文対策を行っていきましょう!

体力検査に備えて毎日筋トレを行う

消防士に欠かせない試験として、「体力検査」があります。

教養試験や論文はもちろん重要ですが、体もしっかり鍛えておく必要があります。

体力検査の項目

  • 握力
  • 上体起こし
  • 長座体前屈
  • 反復横跳び
  • 懸垂など 勉強ばかりでは頭が疲れてしまうので、ストレス解消のために筋トレを実践していきましょう。

ルーティーンの中に、体力検査対策と教養試験対策をバランス良く取り入れていくのがおすすめです。

  • 朝の9時から12時まで勉強 →その後近くの公園でトレーニング
    →15時から19時まで勉強
  • 朝一番に散歩を兼ねて公園でトレーニング →11時から18時まで勉強
    →20時から自宅で筋力トレーニング
    1日中部屋にこもって勉強することが苦痛でも、外に出る時間を持つことでリフレッシュできます。

朝に強い人なら、朝一番に外の空気を吸ってトレーニングをするのも良いですね。