ハリル解任報道を否定!モロッコ代表が声明「海外で休暇中の監督とは…」
(画像=バヒド・ハリルホジッチ監督 写真:Getty Images,『Football Tribe Japan』より 引用)

 日本代表元監督のバヒド・ハリルホジッチ氏はFIFAワールドカップ・カタール大会前でのモロッコ代表監督解任が噂されていた。その中、王立モロッコサッカー連盟(FRMF)が今月2日の公式声明で即座の解任を否定している。

 同氏は2018年のロシアW杯開幕直前に日本代表監督を解任され、2019年8月にモロッコ代表監督に就任。グループステージ方式によるカタールW杯アフリカ2次予選でスーダン、ギニアビサウ、ギニアを相手に6戦全勝でホームアンドアウェイ方式の最終予選に進むと、コンゴ民主共和国代表相手に1勝1分として、カタールW杯本大会出場を決めていた。

 ただ、チーム内の規律を重んじるハリルホジッチはチェルシー所属MFハキム・ツィエク(29)やアヤックス所属DFノゼア・マズラウィ(24)を代表チームから追放。この指揮官の決断に対しては、モロッコ国内から強硬なやり方だという批判の声が上がっていた。

 また、FRMF代表でFIFA理事でもあるファウジ・レキア氏は先月上旬、モロッコ国内メディアのインタビューで「ツィエクとマズラウィが代表チームへ復帰できるようにするために、解決すべき、解決する予定の問題が進行中である」とコメント。W杯前のハリルホジッチ監督解任を視野に入れていることを明かしていた。

 その中、クロアチア『net』をはじめ複数メディアがハリルホジッチ監督間近であると一斉報道。しかし、FRMFは「2022年5月2日、複数の電子サイトによって伝えられた『FRMFによるハリルホジッチ監督の解任』に関する情報に対して、FRMFは現在も海外で休暇中のハリルホジッチ監督とFRMF会長の間で会談が行われていないことを明らかにします」と声明を発表。その上でFRMFは同監督が今週中にモロッコ代表のトレーニング施設に戻ることも明かしている。

 ただ、ハリルホジッチ本人は先月下旬、クロアチアメディア『Dnevnik Nove TV』のインタビューに応じた際、「これから、もっともっと不思議なことが起こるかもしれない。コートジボワール代表と日本代表をワールドカップに連れて行ったのに、ワールドカップでは指揮しなかったからね。誰かが他のことを考えるならば、それはその人たちの仕事なんだろう。(このようなことは)初めてではない」とコメント。モロッコ代表監督解任の可能性があることを認めていた。引き続きハリルホジッチ監督とモロッコ代表の動向に注目が集まる。

提供元・Football Tribe Japan

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