中央アルプスの駒ヶ岳の麓に広がる美しい森。そこは澄んだ空気と冷涼な気候、良質な水というウイスキー造りに最適の条件が揃っていた。

■雄大な自然林に囲まれたウイスキー造りの理想郷

日本アルプス山系・駒ヶ岳の麓に理想の地を求めて 「マルス信州蒸溜所」
(画像=2014年に導入の更新したポットスチルが2基並ぶ。1960年に岩井喜一郎氏が設計した初代モデルはモニュメントとして展示。,『男の隠れ家デジタル』より 引用)

マルスウイスキーを製造する本坊酒造は明治5年(1872)、鹿児島の地で創業。以来、百有余年にわたり蒸留酒と共に発展してきた。そんな本坊酒造がウイスキー製造の免許を取得したのは昭和24年(1949)のこと。ウイスキーの蒸留も鹿児島で行っていたため「地ウイスキー西の雄」と呼ばれた。

その後、本格的なウイスキー造りのための理想の地を求め、昭和60年(1985)にたどり着いたのが、長野県の中央アルプス駒ヶ岳山麓の宮田村であった。

「マルス信州蒸溜所」が建てられたのは標高798mの地で、冬は氷点下15℃を下回る日も珍しくない。適度な湿度をもたらす霧が多く、中央アルプスの雪解け水は、ゆっくりと花崗岩質土壌に浸透し濾過され、ウイスキーに最適な軟水となって湧き出す。この良質な水で造られた極上の原酒は、目覚めの時を静かに待っている。

■最適な自然環境が育てた原酒の美味

・毎年登場する人気のエディションは完売必至

日本アルプス山系・駒ヶ岳の麓に理想の地を求めて 「マルス信州蒸溜所」
(画像=『男の隠れ家デジタル』より 引用)

シバーボンバレルとシェリー樽で熟成したモルト原酒から造られたシングルモルト。

シングルモルト 駒ヶ岳リミテッドエディション2021

容量:700ml
アルコール度数:48度
価格:8360円
【色】淡いウッドを思わせる色あい
【香り】フルーティで、カリンやバナナを思わせる
【味わい】干し柿のような優しい甘みと、ヘーゼルナッツ感
【余韻】滑らかでクリーンな心地よい余韻

日本アルプス山系・駒ヶ岳の麓に理想の地を求めて 「マルス信州蒸溜所」
(画像=『男の隠れ家デジタル』より 引用)

ほのかなスモーキーフレーバーと熟した果実の香りが広がり、優しい余韻が楽しめる。

マルスモルテージ越百

容量:700ml
アルコール度数:43度
価格:4620円

日本アルプス山系・駒ヶ岳の麓に理想の地を求めて 「マルス信州蒸溜所」
(画像=『男の隠れ家デジタル』より 引用)

口当たりは優しく、柔らかいがボディーがしっかりしていて熟成感も感じられる上品な一品。

岩井トラディッション

容量:700ml
アルコール度数:40度
価格:2200円

文/野田伊豆守

本坊酒造マルス信州蒸溜所 (ほんぼうしゅぞうまるすしんしゅうじょうりゅうじょ)

日本アルプス山系・駒ヶ岳の麓に理想の地を求めて 「マルス信州蒸溜所」
(画像=『男の隠れ家デジタル』より 引用)

提供元・男の隠れ家デジタル

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