ジョージアの悲劇の再来?
実際、それは2年前のジョージア州での補選での共和党の敗北が証明している。この選挙は以前拙稿でも述べたように共和党の勝利が確実視されていた。しかし、トランプ氏が不正選挙の持論で選挙制度への信頼を失わせたことが共和党支持者の投票意欲を減退させ、逆に民主党支持者に火をつけ、民主党が上院多数派を奪還することを許した。同じシナリオが再び繰り返されることを民主党は望んでいる。
しかし、自分への反発も理解してか、昨年のヴァージニア州知事選で振舞ったようにあまり目立たずに影響力を及ぼす術もトランプ氏は身に着けているため、トランプ氏という不確定要素が民主党に上手く作用しない可能性もある。
いぜれにせよ、トランプ氏の存在で支持者を盛り上げる戦法でしか勝てる方法以外に民主党が勝てる術は見つかっていない。その状態が続く限り、中間選挙の投開票日である11月8日はバイデン政権、民主党にとって目を覆いたくなる日となるであろう。
文・鎌田 慈央
文・鎌田 慈央/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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