その姿はまさにアニメ「北斗の拳」の世界。
カドヤのバトルスーツをご存じだろうか?
戦闘的すぎるフォルムは唯一無二。
ホームページによればデビューは24年前とのことだが、当時高校生だった筆者がバイクに憧れを抱いた時期であり、カドヤと言えばバトルスーツのイメージだった。
現在でもホームページにはバトルスーツは掲載されており、希望があれば生産できるとのことだが、カドヤの製品ラインナップは時代と共に大きく変化している。
カドヤ本来の質実剛健、硬派といった製品の他に、カジュアルで街着にしか見えないような製品も用意されている。
今回はカドヤ2022春夏新製品中から従来のイメージとは異なるカジュアルな製品を3つチョイスしたのでご紹介しよう。
ライダースコーチジャケット
製品名:ライダースコーチジャケット カラー:ブラック・ブラウン
サイズ:S・M・L・LL・3L 価格:25300円(税込み)
プロテクター:オプション(肩・肘・背中にプロテクターポケット)
そんなにアパレルに詳しいわけではないが、一般的なアパレルメーカーでもコーチジャケットのラインナップが増えてきている。
おっさんからすると、正直コーチジャケットはありがたい。基本的にシルエットがゆったりなので腹が出ていても目立ちにくいのだ。
基本的にコーチジャケットの前立て合わせはスナップボタンなどで固定となる。間に隙間ができるので風が容易に侵入してしまうのだ。
だがカドヤのライダースコーチジャケットはボタンとファスナー両方がついている。気温が高い時にはボタンだけにすれば風を取り込むことができ、ファスナーをしめればシャットアウトできる。
また蒸れやすい脇部分はハトメされた穴が空いておりベンチレーションとして機能するように考慮されている。
収納は両脇腹部分と背中、そして内ポケットの合計4か所用意されており、全てファスナー付きなので走行中に落下の心配がない。
背中のファスナーはデザイン面でもアクセントとなっているが、容量が大きいので実用性も十分だ。
丈はコーチジャケットらしく少々長めなのでインナーやミドルレイヤーに迷わないのもありがたい。
筆者は通常アウターはSサイズだが、今回はLサイズを着用。コーチジャケットはゆったり着ても様になるが、バイクで使う場合にはポイントが二つ。
一点目は袖がボタンとゴムで開閉できるようになっているが、ボタンを閉めても走行中に風が入ってしまった。暖かい時期に限定して使うなら良いが、3シーズンジャケットとしては微妙な所だ。
2点目は身頃にサイズ的な余裕があるので、巻き上げの風が入りやすいことだ。実用面を考えれば普段通りのサイズか、1サイズアップぐらいで抑えておきたい。
なおストレッチするのでピッタリサイズで着用しても運転を妨げる心配がなく、防風性を備えた生地を採用している点もお伝えしておこう。
ラウンドジップアノラック
製品名:ラウンドジップアノラック カラー:ブラック・ブラウン
サイズ:S・M・L・LL・3L 価格:26400円(税込み)
プロテクター:オプション(肩・肘・背中にプロテクターポケット)
アノラックもシルエットがゆったりしているので、おっさん的にはありがたい商品だが、筆者はあまり愛用してこなかった。
アウターなのに脱ぎ履きが少々面倒だからだ。
一般的なアノラックは前に合わせがなく、トレーナー同様に頭をスッポリと通して着用する形になるが、ラウンドジップアノラックは製品名にあるように、フロントファスナーを真っすぐでなく、ラウンドさせて配置している。
またアノラックといえば前身ごろ真ん中ぐらいにポケットを配置しているのがデザインの特徴なので、ファスナーも横に寄せており、止水ファスナーを採用することでアウトドアライクな印象を一層強めている。
センターポケットの他に両脇腹部分にポケットがあり、位置的にはハンドウォーマーともいえるがファスナー付きなので利便性は抜群。更にサイクルジャージのように背中にポケットが配置されていて大容量だ。
両脇下には開閉可能なベンチレーションを備え、裏地はメッシュになっているので熱い時期でも衣服内をサラサラに保つことができるのがありがたい。
カジュアルな見ためを演出するフードは背中部分にボタンで固定することでバタつくことはなく、裏地には違いがあるものの、主素材はライダースコーチジャケット同様なのでストレッチ性に優れ風は通さない。
丈はライダースコーチジャケットに比べて少々短めだが、インナーやミドルレイヤーを選ぶほどではなく、更にサイクルカットを採用しているので前傾姿勢をとっても背中が出にくい。
こちらもLサイズを着用したが、袖口はゴムになっている。筆者の場合通常より2サイズ大きいので手首に余裕があり走行中に風が入ってしまう。
またライダースコーチジャケット同様に身頃に余裕があるので、巻き上げの風が入りやすい。ラウンドジップアノラックも大きめで着用しても見た目的には違和感がないが、バイクで使用する前提なので1サイズアップが良いところだ。