ロシアのウクライナ侵攻により、西側諸国はロシアに次々と経済制裁を行っている。そこで今、不安視されているのが、ロシア国債の債務不履行(デフォルト)である。

ここでは「債務不履行とは何か」ということや、ロシアが債務不履行になった場合の影響について解説する。

ウクライナ侵攻の影響で、ロシアが債務不履行(デフォルト)に?

ロシアのウクライナ侵攻に対抗するため、西側諸国ではロシアに対し、経済制裁を行っている。経済制裁のひとつに、ドル建ての支払いの凍結がある。これは、ロシアがドルを使って、国際間での取引ができないことを意味するが、そこで大きな問題となるのが、ロシア国債の返済だ。

海外の国が所有するロシア国債に対して、ドルでの利払いや返済ができなくなるため、債務不履行(デフォルト)になる可能性も出てきたのだ。これは、現実的なものになりつつあり、4月になってドル建て国債の元利金をルーブルで支払ったことで、ロシアのドル建て国債が、一部債務不履行と認定されている。