目次
市販車に付いていないと競技で使えないレギュレーション
様々な名称があるミスファイアリングシステム

市販車に付いていないと競技で使えないレギュレーション

ランエボやWRXの「ミスファイアリングシステム」とは何だったのか?
(画像=『CarMe』より引用)

実際に使わないまでも、ランエボやインプレッサには、ミスファイアリングシステムが搭載されていました。先ほど書いたように、公道では使用しないシステムですが、市販車に装備されていた。なぜなのでしょうか?

それは、グループAという競技車両カテゴリーにヒントがあります。グループAは、市販車をベースに改造を施した車両であることが大前提であり、その改造範囲が狭いことが特徴でした。WRCや、JTCCなどがこのグループAカテゴリの競技です。

このグループAの規定に、ベースとなる市販車に純正装着されていないシステムは競技でも使用できない、という項目があったのです。そのため、各メーカーとも純正状態で車両への装着を余儀なくされたということです。

具体的には、ランサーエボリューション(Ⅲ以降)、ST205セリカ、インプレッサWRX STi(GDB以降)などに採用例があります。

様々な名称があるミスファイアリングシステム

漫画 頭文字Dによって、ミスファイアリングシステムという呼び名が定着したとも言われていますが、実際にミスファイアリングシステムという名称を付けたのはスバルでした。意図的に失火状態を作ることから、ミスファイアリングシステムという名称にしたものと思われます。

そして三菱では「二次エア供給システム」、トヨタでは「アンチラグシステム」と各社異なる呼び名となっているのですが、世界的にはアンチラグシステムが使われています。

スロットルオフでパンパンという乾いた音を響かせるという派手さもあるミスファイアリングシステム。公道では使用不可で、何よりエンジンを傷める可能性のある装備ですが、ターボラグが気になる車両に乗っていると、一度使ってみたいと思わせる魅力がありますね。

提供元・CarMe

【関連記事】
車用キズ消しおすすめ12選!車のキズを消そう【2020年版】
【2020年版】お金がなくても乗りやすい国産スポーツカーおすすめ10選!平均中古価格も掲載!
ポルシェに認められたネクセンタイヤ…オールシーズンタイヤ”エヌブルー4シーズン”を飯田裕子氏が徹底解説
119.9万円から...大人気SUVのトヨタランドクルーザープラドの中古購入をおすすめする理由と評価
「燃料残量警告灯(ガソリンランプ)」が点滅しても、あと50kmは走行できるって本当?