目次
美食と美景の宝庫「天草」:夕食編
日本の文化「八女茶」:牛島製茶工場見学
美食と美景の宝庫「天草」:夕食編
夕食の時間です。メニューの豊富さに驚きで食べることに夢中になり、ほんの一部しか写真に収めることができませんでしたが、その中でもおススメは新鮮でぷりぷりの身をもつ「車えびの踊り食い」。天草・大矢野は車えび養殖の発祥地でもあります。ラップしてガードしておかないとお皿から床へダイブするほどの活きの良さ。素人では殻を剝けないほどの新鮮さです。濃厚な旨味と上品な甘みに脱帽の一品です。また剥いた頭と尾は唐揚げにしてもらえるので、一匹丸ごと楽しむことが出来ます。

次の目玉は天草で捕れた新鮮な「名物たこステーキ」と、ボリュームたっぷりの豪快な「鯛の姿造り」。
お刺身は新鮮な歯応えとお魚の旨味が格別。たこ丸ごと一匹使用したたこステーキは甘口醤油がしっかりと染みた深みある味わいと真ダコのやわらかい食感がたまりません。ステーキのようにナイフとフォークで一口サイズに切って頂きます。ナイフでスッと切れてしまうやわらかさには驚きです。

その他、伊勢エビ、アワビ、うちわエビ、鯛の荒炊き、鯛めし、鯛茶漬け、兜焼きなども別注文で堪能することも出来るそうです。
国内だけでなく、海外からも泊まりに来られる方が多いそうで、外国のお客様にとっても日本の美と食も感じれる場所として注目されています。

そして美食に美景と温泉だけではなく、マリンスポーツや釣りも楽しむことが出来ます。自分で釣り上げた魚を調理し、夕食に出してくださるそうです。いろんな方々にお勧めしたい旅館です。
日本の文化「八女茶」:牛島製茶工場見学
翌日は天草から博多まで大移動。その道中、短時間でしたが、日本を代表する有名なお茶の産地、「八女」に立ち寄りました。創業大正10年、こだわりの深蒸し茶専門店の「牛島製茶」でこの時期にしか出来ない工場見学です。

日本茶インストラクターでもある牛島啓太さんの魅力的なご案内に聞き入ってしまい、お茶への情熱的な思いに魅了された充実した時間でした。地元では「お茶に人生を捧げる男」というお名前で有名な方だそうです。
お茶が店頭に並ぶまで様々な過程があってそれぞれの専門の業者が存在するのが通常だそうですが、「牛島製茶」は自社茶畑を持ち、栽培と収穫。摘んだ茶葉をその日中に運び、工場で荒茶に仕上げて製造・販売まで行っており、自社で全行程を行っているのは八女の中でも僅か3件だそうです。お茶販売本店をスタートし、その全工程をぐるっと一周、各施設を見学・散策しながら楽しむことが出来ます。


まず、工場前の道からふわっと茶葉の香りいっぱいに包まれます。摘み取ったばかりの茶葉を蒸す工場です。

工場見学というとガラスもしくは柵が設置された見学スペースがあると思いきや、そのようなものは全くなく、生産者と同じ目線で見て、触れて、聞いて、嗅いで全身で体感出来るものでした。
このような工場見学はなかなかないです。そこで牛島さんから「うちは企業秘密とか全く無いので、設備も公開、説明もしますよ。色々見て行って下さい。」と。ますます生産者の思いに魅了されていきました。


蒸して、冷やして、乾かし、揉んで・・・こんなに多くの工程があるとは知りませんでした。
最近、北米やアジアの方の訪問も多く、昨日は韓国から修学旅行で工場見学に来られたそうです。お茶は日本的な情緒、おもてなしの心に触れることの出来るもの。日本人がもっと自国のことを知らないといけないと改めて考えさせられました。