白タクという言葉をご存じでしょうか。
白タクとは、タクシー業としての許可を受けずに人の輸送を行う違法行為です。
白タク行為には業者が組織的に行うものというイメージが先行しがちですが、法律を知らなければ、日常の中で何気なく白タク行為を行ってしまうかもしれません。
道路運送法に違反する行為

白タクとは、国に営業の認可を得ていないにも関わらず、金銭を受け取る目的でタクシーとして人の運送を行う違法行為です。
なぜなら、タクシーを営業するためには道路運送法第4条によって「一般旅客自動車運送事業を経営しようとする者は、国土交通大臣の許可を受けなければならない」としているためです。
この法律によって検挙されると、同法第96条の適用によって3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金、またはこれらが併科されることになるのです。
さらに、道路運送法第78条によって「自家用自動車(事業用自動車以外の自動車をいう。以下同様)は、次に掲げる場合を除き、有償で運送の用に供してはならない」としており、自家用車を使った有償での人の運送を禁止しているのです。
この法に抵触して検挙されると、同法96条1項によって1年以下の懲役もしくは150万円以下の罰金、またはこれらが併科されます。
そして、この法律が存在していることにより、友人との有償での送迎も、違法行為であると見なされる可能性があるのです。
また、前述したような刑事罰が科せられなくても、行政罰として自家用車の使用禁止処分が下されたケースも存在しています。

これまで述べたように、認可を受けていない白タクとしての営業は違法行為です。
白タクに万が一乗ってしまったとしても、客側に罰則はありませんが、通常のタクシーより高額な料金を請求されたり、事故が起きた場合の補償が受けられない可能性もあります。
基本的に正式に許可を取っているタクシーであれば、ナンバープレートは緑色です。そのため、ナンバープレートの色を見れば白タクか通常のタクシーかをある程度判別することが可能です。
観光地などでタクシーを利用する場合は、乗ろうとしているタクシーが白タクでないか一度確認した方が良いでしょう。
提供元・CarMe
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