A.通話時間を確認できるようにするため

 アンティークのクロノグラフについてこれまで、タキメータースケールとスネイルタキメーターを取り上げているが、今回取り上げたこの計測表示も1940年代以降の多くのクロノグラフウオッチに見られる仕様で、まさに時代を感じさせるものだ。

【Q58】30分積算計の目盛りで3本だけが長いのはなぜ?<アンティークウオッチ編>
(画像=最初の3、6、9分の目盛りごとに伸びた3本の線により、あとどれだけ通話できるかがひと目でわかる、『Watch LIFE NEWS』より 引用)

 これは“テレフォンユニット”と呼ばれる計測表示で、ズバリ電話の通話時間を確認するためのものである。
 かつて通話料は3分単位で料金が加算されていたため、それがわかりやすいように3分ごとの積算計の目盛りを長く伸ばしているというわけだ。

文・松本由紀/提供元・Watch LIFE NEWS

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