海外ではエンジンスワップを行うカスタムも盛んに行われていますが、フォルクスワーゲン タイプ1(ビートル)にWRX STIのボクサーエンジンを搭載してしまった動画が公開されています。ポルシェとのドラッグ対決も…果たして結果は?
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VW ビートルとWRXの共通点
スバルのエンジンを得たビートル、その出力は…
STIビートルでドラッグ対決!
【動画】VWビートルにWRX STI搭載!ポルシェとドラッグ対決!
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VW ビートルとWRXの共通点
フォルクスワーゲンの"ビートル"…もっとも有名なモデルですね。
上の画像は「タイプ1」とよばれているモデルです。戦前の1938年から2003年まで半世紀以上生産された車であり、累計販売台数は世界最多ともいわれています。といっても、1938年に完成してはいましたが、ヒトラーの野心による第二次世界大戦勃発で、ビートルの生産はストップ、実際に生産が再開となったのは1945年の事だったそうです。
なんとも歴史の重みを感じる一台でもありますね。
さて、今回紹介の動画では、500ドルで手に入れたという1974年式のビートルに、スバル WRX STIのエンジンを搭載させようとしています。
これはなぜかといえば、この初代ビートルも「4気筒水平対向エンジン」だからではないでしょうか。エンジンサイズや取り回し等はかなり異なるので搭載には苦労したと思いますが、同じ水平対向エンジンだからこそ、載せ替える意味があるのかもしれません。
ビートル以外でも同じエンジンを使用する「カルマン・ギア」にスバルの水平対向エンジンをスワップするカスタムも散見されます。現代版ビートル、という意味で現代の水平対向エンジンに拘るカスタムなのでしょう。現在このボクサーエンジンを作っているのは、スバルとポルシェだけなのですから。
スバルのエンジンを得たビートル、その出力は…
苦労の末、ビートルにWRX STIのエンジンを組み込み、ダイナモでパワーチェック。その結果、なんと267.4kw(363.5馬力)を発揮!エンジンにもカスタムを少々施したようですね。ちゃんとブレーキ・足回りや車体の補強もしないと危険なほどの出力…。
このビートルの車両重量ですが、730~930kgのモデルとなっています。エンジンを換装したので正確な重量はわかりませんが、930kgだったと仮定してパワーウェイトレシオを計算してみると、2.56kg/psという驚異的な数字になります。これは日産 GT-R NISMOのパワーウェイトレシオ2.86kg/psよりも優れていますから、いずれにせよ驚異的な心臓を手に入れたといえますね。