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NetflixやAmazonプライムビデオなどのストリーミングサービスで、年間100本程度の映画やテレビシリーズを観る海外テレビウォッチャーのキャサリンさんに、「隠れ家でこっそり鑑賞したい超過激な作品」を毎月2つオススメしてもらう連載。
第8回は、ディストピアを容赦なく描き切った注目の映画2本をご紹介!
■皮肉満載で描く、地球滅亡のダークコメディ『ドント・ルック・アップ』(Netflix映画 独占配信中)
今年のアカデミー賞4部門ノミネートの話題作。優秀なアメリカの天文学者が、地球を滅亡させるレベルの彗星が近づいていることを発見し、危険が迫っていることをテレビで訴えたり、大統領に直談判するも全く信じてもらえなかったり…、というストーリーのSFダークコメディ。
科学で立証された事実なのに、正論を言えば言うほど「またまた冗談を!(笑)」と言われるのは、まるでコロナ禍直前の時と似ている。助け舟として登場するのは、スティーブ・ジョブズかイーロン・マスクあたりをイメージした、巨大テック企業のトップだが、怪しさ満点。
最初はドタバタコメディとして進みつつ、次第に現実とリンクしてきて全く笑えない展開なのも痛烈! レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・ローレンス、メリル・ストリープ、ティモシー・シャラメなど豪華俳優陣にも注目。
~ひとりで楽しむ男の隠れ家ポイント~ ラストシーンまで見逃せない皮肉の数々。とくに、怪しいテック企業のトップがどうなるかは必見だ。
Netflixで独占配信中
■現実に起こりうる!? 女性が産むための道具として扱われる『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』(Huluで独占配信中)
現在、シーズン4まで配信中の、エミー賞など各賞を受賞している傑作ドラマ。1985年に発表されたマーガレット・アトウッドのベストセラー小説を忠実に再現した世界観に、公開当初から話題沸騰!
アメリカでクーデターが起き、キリスト教原理主義勢力によってギレアデ共和国が設立。環境汚染や、遺伝子実験、原発事故などの影響で出生率が激減し、生殖機能を有する健康な女性は侍女と呼ばれ、産むための道具として生きることを余儀なくされるというストーリー。
人を道具として扱うと、ここまで酷いことができるのかという極地な描写多数で、一気見するのが大変なほど辛くなってくる。意外性のある設定だが、確かに現実に起きてもおかしくないかもと思わせる世界観のディテールの細かさも見どころだ。
~ひとりで楽しむ男の隠れ家ポイント~
キリスト教原理主義に基づいた儀式の異様さと俳優陣の迫真の演技は時に背筋が凍るレベル。
Huluで独占配信中
【キャサリン】
Netflix、Amazonプライムビデオ等のストリーミングサービスで最新作を追いかける海外テレビシリーズウォッチャー。webメディア・雑誌などで執筆
提供元・男の隠れ家デジタル
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