映画やアニメ、漫画に出てくるパワードスーツを「一度は装着してみたい」という人は多いでしょう。

特に自分の動きを拡張する「外骨格型」はロマンあふれるアイテムです。

そして日本のロボット開発会社「ロボットライド」は、そんな「皆の憧れ」を実現しています。

動作拡大型外骨格「スケルトニクス」を開発し、日々進化させているのです。

目次

  1. 憧れを実現した外骨格「スケルトニクス」

憧れを実現した外骨格「スケルトニクス」

SF的ロマンが詰まった動作拡大型外骨格「スケルトニクス」がかっこいい
(画像=外骨格「スケルトニクス」の全身像 / Credit:株式会社ロボットライド,『ナゾロジー』より 引用)

ロボットライド社が手掛ける「スケルトニクス」は、全長2.8mの大型外骨格です。

頭部カメラの映像も確認できるため、装着者はまるで巨人になったような感覚を味わえます。

SF的ロマンが詰まった動作拡大型外骨格「スケルトニクス」がかっこいい
(画像=手足の動きがダイレクトに反映される / Credit:株式会社ロボットライド,『ナゾロジー』より 引用)

一般的な外骨格やロボットとは異なり、スケルトニクスは特許技術である電気を使わないリンク機能「三次元閉リンク構造」を適用。

これにより装着者の動きがダイレクトに反映されます。

最初の機体が開発された後も進化を続けており、現在では第五世代の「スケルトニクス・アライブ」が完成しています。

外骨格の足や腕を動かせるだけでなく、指などの細かな動きも再現できていますね。

第五世代の大きな進展は、「上半身と下半身を接続した状態での動作に成功」した点にあるそうです。

確かに身体が拡張されたというイメージが実現しつつあるのを感じます。

また従来のシリーズと比べて搭乗可能時間が飛躍的に向上(連続1時間)し、装着にかかる時間も大幅に短縮(1分で装着可能)されています。

SF的ロマンが詰まった動作拡大型外骨格「スケルトニクス」がかっこいい
(画像=装着も簡単でパフォーマンス性に優れている / Credit:株式会社ロボットライド,『ナゾロジー』より 引用)

さて、このスケルトニクスを開発しているロボットライド社は、すでに数々の賞を受賞しており、最先端を走る日本のロボット企業として注目を集めています。

近年でも、外骨格を利用したパンチングマシン「スケルトニクス・ファイター」など、私たちの心をくすぐる新たなタイプを発表しました。

とはいえ現段階で公開されている動画には、スケルトニクスが物を運んだり、作業をサポートしたりする様子は映っていません。

なめらかに歩行している様子などは見られないため、まだ全身を自由自在に動かせるわけではないようです。

映画の中の主人公が操るような「パワフルな強化外骨格」が実現するには、もう少し時間がかかるかもしれません。

開発の進捗はYouTubeチャンネルで公開されているので、今後追加される新機能に期待したいものです。

とはいえ、進化していくスケルトニクスは、私たちが抱く「未来への憧れ」を満たしてくれる存在なのは確かでしょう。


参考文献

arrive by skeletonics is a 9-feet-tall kinetic exoskeleton

Skeletonics Giant Exoskeleton Suit


提供元・ナゾロジー

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