経営者は「価格以外」も留意する
なにかというと「外注すればいい」という社長さんがいます。たいてい「取引コスト」を考慮していません。
取引コストとは、取引相手を探すためのコスト、作業内容を伝えるコスト、契約を締結するためのコスト、などを足し合わせたものを言います。
指示しても、担当者がなかなか外注を使わない。その理由は、取引コストが原因であることが少なくありません。外注を探す。作業内容を教える。納品物をチェックする。だったら、自分でやった方が早い。そう考える担当者は多いものです。強引に外注を使うと、かえって時間がかかり、本末転倒になるので注意が必要です。
忙しいと、安易に外注しがち。業績が悪化すると、「価格に」目が行きがち。まず、取引コストを考慮し、社内で対応するか、外注するか検討する。外注するのであれば、QCDなど「価格」以外の要素も、考慮する。多面的に考たうえで、社外のリソースを活用いただきたいと思います。
文・関谷 信之
文・関谷 信之/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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