サムスン電子が第1四半期、世界スマートフォン市場でトップに付いた。スマートフォン市場が縮小した中で成し遂げた成果だ。Galaxy S22シリーズの善戦が大きな役割を果たしたと評価されている。ただしアップルの堅調なブランド選好度も確認されただけに、サムスン電子の悩みが深まる見通しだ。韓国メディア「dailyimpact」が報じた。(写真:Galaxy S22=サムスン電子)

20日、市場調査会社のカナリスによると、今年第1四半期、世界のスマートフォン市場でサムスン電子が出荷台数ベースで24%のシェアでトップとなった。続いてアップル(18%)、シャオミ(13%)、OPPO(10%)、VIVO(8%)などの順だった。

サムスン電子は昨年第1四半期より2%ポイントシェアを伸ばした。第1四半期はスマートフォン業界でオフシーズンに挙げられる。主要メーカー各社が新作を出す前に息を整える期間だ。さらに今年はコロナウイルスが世界的に広がる中、ロシアのウクライナ侵攻、中国の主要都市封鎖令で供給網・販売網が一部麻痺した。インフレ圧迫などで消費心理もやや萎縮している状態だ。実際、スマートフォン市場全体出荷量は昨年より11%減少した。このため、サムスン電子がシェアを伸ばしたのはGalaxy S22、特にウルトラの役割が大きかったという分析だ。

Galaxy S22シリーズは、歴代Sシリーズの中で最も多い事前販売量を記録した。国内の場合、前作のGalaxy S21と比べると2倍多く、それまで最大量を記録していたGalaxy S8(2017年・100万4000台)よりも1万6000台多い。これを受け、発売43日で韓国国内での販売台数が100万台を突破した。サムスン電子の関係者はデイリーインパクトに「2011年Galaxy S2が40日、2017年Galaxy S8が37日ぶりに100万台を超えたため、3番目に早い記録だ」とし「特に2019年以降発売された5Gモデルの中では最高記録を達成するほど消費者の反応が良い」と伝えた。

海外販売も順調だ。前作より20%以上販売量が増加し、一部地域では70%台の増加率を記録した。

特にNoteと統合されたS22 ultra(ウルトラ)の効果が相当だった。Galaxy S22 ultraが全体販売量の半分以上を占め、プラスと基本型がそれぞれ20%台の割合を占めた。

さらに普及型スマートフォンのGalaxy Aシリーズが欧州などで好評を得て、スマートフォン出荷量が増えたものと見られる。

同期間、アップルもシェアを伸ばした。昨年第1四半期比で3%ポイント上昇した。特記すべきことは、昨年第4四半期と比べてもシェアが3%ポイント上がったという点だ。昨年のモデルであるiPhone 13の販売量が地道に続いた上、中低価格フォンのiPhone SE第3世代が発売された。価格帯を問わずアップルブランドに対する高い忠誠度を示す部分だ。

しかし、シャオミ、OPPO、VIVOなど中国メーカーはおおむね不振だった。前四半期よりシェアが小幅に減少した。

提供元・コリア・エレクトロニクス

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