大型狙い深場を集中的に攻める
水温が少し上昇すると「これから入れ掛かりしたいね」と熊澤さんが満面の笑顔になった。湖面がベタナギになると、「きたきたぁ~!」と私が叫ぶ。右舷トモのダウンリガーのサオがたたかれたのだ。熊澤キャプテンが振り向いてすかさずアワセを入れると、サオが大きくたたかれた。
ここで小崎さんがハンドルを握って4本のサオがオマツリしないように操縦し、私はネットを持ってトモに向かう。3人が分担で協力しないとトラブルが多発する。私がランディング体勢に入ると、ビワマスが浮いてきたタイミングで無事にネットイン。「これもナイスサイズだよ」と私。
50cm前後の大型ビワマスに、全員が笑顔になる。銀色に輝くビワマスの魚体は美しく、ほれぼれしてしまう。
ここから熊澤キャプテンは大型狙いで、深場付近のトローリングに徹する。予想通りここからヒットするビワマスは40cm前後の良型が多くなったが、50cm超える大型がほしいところだ……。
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フック替えて50cm超
ポカポカ陽気になりアタリがなくても、琵琶湖周辺の景色を眺めていれば退屈しない。また船上で食べるカップ麺は格別においしい。
午後1時を過ぎたころに、手応え十分な大型らしきヒットが2度あったが、いずれも痛恨のバラシ……。
ミヨシのレッドコアに一番アタリは多いが、ハリ掛かりしない。ここで熊澤キャプテンが少し大きいハリに交換した。しばらくするとハリを交換したサオに、大きなアタリが出た。
小崎さんのアワセが決まり、スローで巻き上げる。しかも強い突っ込みが連続する。 熊澤キャプテンはサオの曲がり見て、「大きそうだな」と弾んだ声。
小崎さんが「バレるなよ!」と言いながら巻き続けると、前方から大きなビワマスが浮上してきた。「これは大きいぞ」と小崎さんが叫び、私がネットを差し出して無事に取り込んだ。これも50cm超える大型ビワマスだ。
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