免疫細胞の7割を作る腸に欠かせないのがグルタミンとビタミンC
自然免疫を上げるには、基本的には、バランスのいい食事と十分な睡眠が条件になります。そしてポイントになるのは、グルタミンというアミノ酸。免疫細胞の7割は腸で作られており、腸はグルタミンをエネルギーにしているからです。グルタミンが足りないと腸の細胞の元気がなくなり、ひいては免疫細胞の元気がなくなってしまいます。そこで、ぜひグルタミンの摂取をお勧めしたいと思います。
もうひとつは、ビタミンCです。インターフェロン(サイトカイン)というある種のホルモンが、免疫細胞を強くするのですが、このインターフェロンを作るときに、ビタミンCが使われます。ビタミンCが足りないとインターフェロンが作られにくいので、免疫細胞を元気にするためには、ビタミンCも不可欠なのです。
免疫細胞のなかのNK(ナチュラルキラー)細胞は、特にインターフェロンで活性化します。外から入ってきたウイルスを素早くやっつけてくれる、自然免疫に直結する細胞です。NK細胞を活性化させ、自然免疫を上げるために、グルタミンとビタミンCを活用してみてはいかがでしょうか。
グルタミンとビタミンC 摂取量の目安
摂取量に決まりはありませんが、ひとつの目安としてグルタミンは 起床時と就寝前に約5グラムずつくらいをお勧めしています。体調が芳しくない、疲れがたまっているときは、2倍に増やしてもいいと思います。ビタミンCは、少なくとも1回1000ミリグラムくらいをお勧めしています。ただし、水溶性で体内にとどまりにくいので、朝晩2回、朝昼晩で3回くらいとっても問題ないでしょう。
自然免疫を上げておくことで獲得免疫に頼らなくても頑張れるようになります。
特に今回はワクチンや特効薬がない状態なので、しっかりと予防することが大前提ですが、その次には自身の自然免疫を上げることに励んでもらえたらと思います。トレーニングがなかなかできない今こそ、自然免疫を維持して、この見えない敵に打ち勝ちましょう!
Kuwabara Hiroki
桑原塾 主宰。
スポーツサプリメント『パワープロダクション』の産みの親。
NESTA JAPAN (全 米エクササイズ&トレーナー 協会)PDA。
国内外のトップアスリートに対して独自の コンディショニング指導を行い、各種スポーツ誌への執筆や講演会を実施するなど多方面にわたって活動中。
取材・文:飯塚さき
提供元・FITNESS LOVE
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