諏訪湖のワカサギは採卵用

これはちょっと意外なことなのですが、現在諏訪湖のワカサギは「食用」ではなく「採卵用」としての需要が主となっています。漁協にとって最大の収入はワカサギの水揚げではなく、親の生体から採られた放流用卵の出荷によるものなのです。

ワカサギは釣りの対象や食用として各地で人気が高くなっています。しかし彼らは山上湖などの閉鎖された水域に多く生息しており、釣り客や漁により容易に数を減らしてしまいます。それを補充するため、盛んに放流が行われているのです。

諏訪湖のワカサギ漁は回復途上 「食用」ではなく「採卵用」がメイン?
氷上釣りの対象として人気が高い(提供:PhotoAC)(画像=『TSURINEWS』より 引用)

諏訪湖のワカサギから取られた卵は現在、全国約140カ所の湖沼へ放流されているといいます。なお、これに関しては「資源を守るためには必要な行為であるが、ワカサギの遺伝子多様性を損なうことにつながる」という指摘も多くなっています。

<脇本 哲朗/サカナ研究所>

提供元・TSURINEWS

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