中卒で警察官になるための試験対策

中卒で警察官になる方法 | 採用試験の条件と対策
(画像=『キャリアゲ』より 引用)

中卒で警察官を目指すには、どのような対策が必要なのでしょう。この章では、警察官の採用試験対策として有効な方法を紹介します。

行動や考えに対して常に理由付けをする癖をつける

警察官になりたい!と思っても、試験勉強をしているうちにモチベーションが低下してくることもあるでしょう。ここでとても重要なのは、「なぜ◯◯するのか」、と行動に対する理由を考える癖をつけることです。

常に「◯◯を実現させるために△△をする」と理由が明確になっていれば、勉強のモチベーションは低下しにくくなります。さらにこれは面接対策にもとても良い効果があります。

志望動機はこの先必ず面接で聞かれる質問です。志望動機は「なぜ警察官になりたいのか」に対する回答です。これにとどまらず面接官からはさまざまなことに対して「なぜ?」と理由を聞かれるでしょう。

日頃から「なぜ○○するのか」と考える癖を付ければ、自然に面接対策にもつながり、どのような質問にも答えることができるようになります。

学習環境を徹底して整える

試験対策に打ち込むためには学習環境を整えることも効果的です。特にすぐに始められる有効な方法は以下の2つです。

・図書館やカフェなど自宅以外の場所で勉強する
・自宅の勉強スペースを整理整頓する

人間は周りの環境に思った以上に影響を受けるものです。自宅でなかなか集中できない場合には、自宅を勉強場所にせず、通いやすく集中しやすい別の場所を見つけるのが一番。

どうしても自宅でしか勉強スペースを確保できない場合には、勉強する際に視界に無駄なものが目に入らないように整理整頓しましょう。机の上が散らかっていたり、目に入るところにマンガ本が置いてあったりすると、なかなか長時間集中することができなくなってしまいます。

インプットよりもアウトプットする流れを作る

試験勉強の際にはどうしても「とにかく覚えなきゃ」とインプットばかりをしがちです。実は物事を記憶するにはアウトプットがとても大事。効果的な勉強法にはアウトプットのタイミングがとても重要です。

インプットとは
勉強などで何かを学び、それを自分自身に知識として記憶させること

アウトプットとは
インプットして記憶した事柄を実際に実践で使用し、試験や仕事の成果を上げるために役立てること

インプットすることが山のようにある試験勉強において、インプットとアウトプットを効果的に行うには、インプットしたことをその日のうちもしくは半日以内にアウトプットするのがおすすめです。

インプットとアウトプットの具体的なおすすめ方法

1.参考書などで勉強し新しい知識をインプットする
2.同日中もしくはなるべく早いタイミングに練習問題を解く

こうすることで、インプットしたことをすぐにアウトプットすることができます。この繰り返しで、インプットしたことを忘れにくくなっていきます。

警察官の採用試験合格後の警察学校について

中卒で警察官になる方法 | 採用試験の条件と対策
(画像=『キャリアゲ』より 引用)

警察官の採用試験に合格したら、全員例外なく警察学校に入学する流れとなります。ここで、警察学校とはどのようなところなのか、その詳細について解説しておきましょう。

警察学校に入学する

警察学校には、10ヶ月の間入校する必要があります。(大卒の場合は6ヶ月)

また、警察学校は全寮制となっており、ここで仲間たちと生活を共にしながら警察官になるために必要な教養や訓練を受けることができます。

警察学校での勉強内容は以下のとおりです。

▼警察学校カリキュラム

一般教養 職務倫理  OA実習  国語 など
法学 憲法 行政法 刑法 刑事訴訟法 など
警察実務 地域警察  交通警察  刑事警察  生活安全警察  警備警察組織犯罪対策  警務一般  その他実務知識 など
術科 体育  教練  柔道/剣道(女性は合気道も)から選択  逮捕術  救急法  拳銃操法 など
その他 警察署での実務修習(現場実習)  各種行事(入校式・体育祭・卒業式)

※出典:警視庁ホームページ「警察学校キャンパスライフ」より

これらのカリキュラムを10ヶ月で一気に学習します。ボリュームはかなりあるように見えますが、これら全て警察官として働く上で欠かせない基礎知識や技術となるため、ここでしっかり基礎を固めておく上で欠かせない内容なのです。

警察学校に在学中は給与が発生する

警察学校は学校ではありますが、給与が発生するため事実上「公務員としての仕事は警察学校から始まっている」ことになります。では、警察学校に在学中の給与はいくらほどなのでしょう。

警察学校に通う間は、警察官としての給料が支給されます。都道府県の警察官は地方公務員なので、給与の金額は都道府県ごとに定められた金額となります。

例えば福岡の地方公務員Ⅲ類の初任給は165,000円程度。中卒の初任給平均は150,000円のため、この時点ですでに平均以上の給与をもらうことができます。

参照1:厚生労働省 「平成29年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:1 学歴別にみた初任給」
参照2:福岡県職員募集2020年度「勤務条件等」より

警察学校のリアル

警察学校は、精神的にも体力的にもかなり大変だと言われることが多いです。これは、規則正しい生活と集団生活によるものだと考えられます。

特に、初めの1ヶ月はとても厳しいという話は有名です。

簡単に言えば「軍隊のよう」だと形容されることが多い警察学校の実態。しかし、これもこの先警察官として活躍するにあたり、生半可な覚悟では務まらないためにあえて厳しく教育しているという説も濃厚です。