派手なカーアクションが売りのドラマや映画といえば、アメリカ!? 今回は1980年代にスクリーンを彩った車両をご紹介します。
①ナイト2000(K.I.I.T.)
1982年から86年にかけて放映された『ナイトライダー』に登場する「未来のクルマのプロトタイプ」です。
K.I.I.T.(キット)と呼ばれるAIを搭載し、会話によるマン・マシンインターフェイスで運転します。無人の自立走行も可能。最高速度は、ノーマルモードで322mph(約520km/h)、スーパー追跡モードで450mph(約720km/h)。スーパー追跡モード時には、車体各部が展開して変形し、エンジン出力を40%アップさせます。
外観は、1982年型ポンティアック ファイアーバード トランザムに類似しています。外装色と間違われる黒色は、車体に使用されている新素材の色で、塗装ではありません。駆動方式はFR、変速機は8速AT。
AIや多段化ATなど、確かに30年後の現代の車に採用されている部分もあり”未来の車のプロトタイプ”は伊達ではないようです。
②フェラーリ 365GTB/4 デイトナ・スパイダー
1984年から89年にかけて放送された『特捜刑事マイアミ・バイス』で、主人公のジェームズ”ソニー”クロケット刑事が、高級スーツに身を固め、ランキング上位のポップナンバーをBGMに運転します。
フェラーリ 365GTB/4は、1968年から73年にかけて1,406台が製造され、スパイダーモデルは122台に留まります。貴重な車両のためか、劇中で使用されるデイトナ・スパイダーはシボレー コルベットをベースにした架装車でした。
これがきっかけとなり、当時のカリフォルニアではデイトナ・スパイダーの架装業者が乱立。最初にレプリカを作成したマクバーニー社はフェラーリ社に提訴され、敗訴。一方、フェラーリは、当時のフラッグシップだったテスタロッサを貸与。シーズン3以降、クロケット刑事の愛車は白いテスタロッサに変わりました。
③デロリアン DMC-12
映画「Back To The Future」シリーズにおける重要なアイテムが、ドクの愛車、デロリアン DMC-12です。
イタルデザインの美しいシルエットはそのままに、リアガラスを撤去して原子炉を設置。タイムトラベルに必要な1.21ジゴワットの電力を発生させます。
ちなみに、ジゴワットはギガワットの誤訳で、映画公開当時、ギガが単位の1種とはわからなかったためだそうです。ベースとなったDMC-12同様リアエンジン・リアドライブ駆動で、タイムトラベルを行わない通常走行時は、ガソリンで走行します。
「デロリアン」はタイムトラベル先で、何度も補修・改修されます。最終的には原子炉の代わりにミスター・フュージョンを搭載。生ゴミから発電し、タイムトラベルを可能にしています。これ以上ない、エコなタイムマシン兼乗用車ですね。
④フォード・ファルコンXB GT351
映画「マッドマックス」の終盤でマックスが運転し、暴走族を追撃します。
ノーマル車にエアロチューニングやエンジンチューニングを施しています。特にエンジンは5.8L V8はそのままに、ポート形式をOHVからDOHCに変更。スーパーチャージャーを搭載し、最高出力は600ps。
1980年代初頭にこんなド迫力マシンで追いかけられるなんて、暴走族も生きた心地がしなかったことでしょう。
⑤バットモービル
『バットマン』は、1939年に漫画として初登場し、以後アニメ、TVドラマ、映画とさまざまなメディアで展開されています。
これまでのバットマンシリーズに登場したバットモービルは、総勢30台以上。そのなかでももっとも有名なのが、1966年から67年に放送されたTVドラマ版で使用されたバットモービルでしょう。
フォード リンカーン フォーチュラ コンセプトをベースに、前後フェンダーとボディサイドシルプロテクターを装備。ボディは漆黒に塗装され、エッジ部分は赤で細く塗り分けられています。バットマンのエンブレムも装着し、変身ヒーローの愛車としてはオシャレなエクステリアです。
ドラマ撮影のために制作された車両が2013年、オークションに出品され、落札価格は420万ドル。1ドル110円とすると、4億6,200万円もの価格が付きました。
提供元・CarMe
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