リッチなオジサンの着こなしをモダンかつ洗練されたものにするためにはどんなアイテムを押さえ、何に気をつけるべきかを第一線で活躍し続けるスタイリスト 櫻井賢之氏に提案していただく本企画。今月ご提案いただいたのは「シャツジャケット」です。

進化したシャツジャケットで快適かつ高感度に

これから徐々に温かさが増していく季節。従来の本格テイラードジャケットでは、暑苦しさを覚えてしまうことも増えるはず。だからと言って、イイ大人がシャツ一枚の装いで人前に立つワケにはいきません。ソコで注目したいのが、サッと羽織れて脱ぎやすく、そして今旬な洒落感もアピールできる薄手のアウターです。ライフスタイル誌やメンズファッション・メディアを数多く手掛けるスタイリストの櫻井さんは、今季狙う一着として、シャツジャケットがベストだと強調します。

「シャツジャケットというカテゴリー自体は、以前から存在していますが、ここ最近、カジュアルトレンドの波やビジネススタイルの多様化が影響し、ハイセンスに進化した次世代型シャツジャケットが数多く見られます。特にテイラードに造詣が深く、優れた技術で知られるイタリアンブランドには、良品が豊富です。選びのポイントはフロントオープンのままでもサマになる前開きのボタン式。そしてクラシカルな襟付きデザインがひとつの条件です。そういったスペックであれば暑苦しくなく、シーンに則してサッと脱ぎ着しやすい上に、インナーがTシャツでもある程度上品さの演出が可能です。今季はリネンから化繊、それにスエードなど豊富なバリエーションから選び出せるところもお薦めしたいポイントです」

オヤジの色気を漂わせるサファリ風スタイル

トレンド×モード×ラグジュアリーなシャツジャケットの着こなし
(画像=『J PRIME』より引用)

約100年もの歴史を誇る、最高品質の素材とエレガントでタイムレスなウェアからアクセサリーまでを提案するイタリアの老舗。そんな古豪が手掛けるシャツジャケットは、アーリーセンチュリーな冒険時代を彷彿させるサファリ型。フロントを陣取るプリーツ入りの4ポケットが、シックな快活さを放ちます。素材はロロ・ピアーナらしく上質を極めたコットンリネンを使用し、洗い加工を経ることで滲み出るような寛ぎ感を持たせています。体型に合わせウエストのドローコードを絞ることで、リラックスしたルックスのなかにも引き締め感が添えられる仕様。また、今季らしく羽織るコツとして、ビビッドカラーの合わせも踏まえておくべき。中に着込むTシャツなどをイエローなどにすることで、クラシカルかつ高感度なポップセンス漂うルックスに仕上がります。

ジャケット¥275,000(税込)
Tシャツ 参考商品
パンツ(参考色)¥73,700(税込)(ジャケット)
キャップ¥53,900(税込)