2時間反応なし

実はここに至るまで数回の釣行でボウズが続いており、この世には夢も希望もないような妄想に取りつかれていたものだが(笑)、この魚のおかげで世界に彩りが戻ってきたような、満たされた気持ちになった。

それからさらに2時間ほどダイビングペンシルを投げ続けるも反応はなし。それどころかベイトの気配もなく潮止まりを迎えたため納竿。

あのブリは朝マヅメだからこそのワンチャンスだったのだろうか。

陸っぱりルアーフィッシングで92cmブリ 本命の春ヒラマサは不発
(画像=タックル図(作図:週刊つりニュース西部版APC・武田健人)、『TSURINEWS』より引用)

釣果は妻の実家へ発送

それにしても、ブリがバイトしたタイミングでは恥ずかしながら、本当に魚だと気づいていなかった。まだ暗かったし、もしかするとウネリでバイトシーンが隠れたのかもしれない。

「これがヒラマサだったら切られていたかも…」そんなことを考えながら、重たいブリを背負って車へ戻る道のりは幸せに満ちていた。

今回のブリは梱包し、壱岐から妻の実家へと発送した。妻からは「さばいて送ってあげてほしい」と言われたものの、どうしても妻の母親に自らの釣果を自慢したかった私はあえて、1本のまま発送したのであった。

魚屋さんへ魚さばきを依頼するひと手間は少々申しわけないが、これは釣り人のサガということで大目にみてほしい。