フォードの要請で誕生したRX-8は、RX-3の系譜?
マツダはRX-01を断念したとはいえ、RX-7後継者の開発までは断念していませんでした。
当時、経営不振のマツダを傘下に収めていたフォードとしては、スポーツカーの保険が非常に高額で、プアマンズポルシェ的なポジションにあるRX-7の購買層相手では、新車を開発しても量産化できないことを知っていました。
ただし、保険会社のスポーツカーの基準は曖昧で、4ドア車であれば小型ファミリーセダンとして切り抜けられることに着眼し、後継車は4ドアセダンとして作り直されたのです。それが、RX-8でした。
それ単体では開かず、フロントドアを開けて初めてリアシートにアクセスできるミニマムなリアドアなど、4ドアセダンというよりは限りなく2+2ドアスポーツとでも呼べるものでしたが、家族4人が乗れる十分なスペースを持ったキャビンに、最新の衝突安全性を実現するための補強も加えた結果、コンセプトモデルのRX-01より車重は200kg以上重くなっていました。
エンジンはRENESIS REを熟成し、220psから250psにパワーアップして搭載。とはいえ、”ロータリーロケット”と言われた13Bターボ搭載のRX-7を知っているロータリーファンの間では、ピュアスポーツとしてならともかく、スポーツカーと呼んでいいものかどうか議論が分かれました。
実際、過去には4ドアでファミリー用途に使えるRX-3(日本名サバンナ)やルーチェなどがあったので、RX-8はコスモスポーツやRX-7直系というより、RX-3(サバンナ)の系譜に属するスポーツセダンまたはスポーツクーペと言ったほうが正しいのかもしれません。
当時は賛否両論あったものの、RX-8以降、マツダはロータリーエンジンを搭載した市販車を世に送り出していません。はたして、次のロータリーエンジン市販車は、どんな姿で登場するのでしょうか。楽しみですね。
【頭文字Dの高橋啓介RX-7 】土屋圭市と五味やすたかがRX-7とRX-8でマツダのロータリーエンジンを80分フル堪能!五味さん、強化クラッチに悪戦苦闘?!CARPRIMEヴィンテージタイムス
提供元・CarMe
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