天地人が気象衛星ひまわりのデータと超解像技術を活用した高頻度の地表面温度プロダクトを発表
衛星データを活用した土地評価エンジンを開発している天地人が、「深層学習による高精度・高頻度な地表面温度プロダクトの開発」に成功したと発表しました。このプロダクトは、2021年度に天地人が採択されたNEDO SBIR推進プログラムの研究開発テーマ「静止衛星ひまわりのデータを用いた社会課題解決に貢献する新たなサービス開発」として開発を進めてきたプロダクトになります。
地表面温度は、分解能が優れ、世界中のデータを均一に観測できる低軌道の地球観測衛星で測定することが一般的ですが、同一地点のみに注目すると2日に1回程度の観測頻度になってしまう課題があります。
今回天地人が開発したプロダクトは、静止衛星ひまわりの熱赤外域の観測バンドを活用し、さらに従来の地表面温度観測データを用いた超解像学習モデルを新たに開発することで、2.5分間隔で分解能100mオーダーの高頻度かつ高頻度の地表面温度プロダクトを実現しているとのことです。
高頻度かつ高頻度の地表面温度プロダクトが利用可能になることによって、農業分野・不動産分野・都市開発分野・エネルギー分野など、様々な業界での利活用が期待されます。また、天地人が展開する土地評価エンジン『天地人コンパス』へ実装されることで、地表面温度を利用したサービスが更に広がっていくことにも期待です。
提供元・宙畑
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