世界中で今なお衰えることを知らない新型コロナウイルスですが、中米の楽園コスタリカでも同様に改善と悪化を繰り返し、コロナとの戦いは続いています。それでも、アフターコロナに向けて、国は大きく前進しています。
本記事では、コスタリカ在住の筆者が中米の楽園コスタリカでのアフターコロナに向けた現地での状況をレポートします。
コスタリカのコロナの現状
2022年4月現在、コスタリカのコロナ感染者数は11,000人弱、1日の新感染者数は200〜300人程度で、状況は落ち着いてきています。
コスタリカは国としてワクチンの接種を進めるために、ワクチン接種者にQRコードの証明書を発行し、それを使って公共の施設の入場や利用の許可する取り決めを進めていました。また、商業施設やレストランへの入場や職場などによっても新規雇用や雇用の継続において、ワクチン接種の証明書の提示を求めるところがあり、そうした努力が功を奏して、ワクチンの接種率が飛躍的によくなり、それに伴い感染者の増加、及び重症化の抑制に良い効果がでているものと思われます。
それでも、変異株オミクロンの感染がコスタリカで初めて確認された2021年12月末から2022年2月は、かつてないほど感染者数が増加し、毎日最高数を記録していました。2022年3月に入ると感染者数が少しずつ減少し始めましたが、4月に入ると下げ止まり傾向になっています。
コスタリカに入国できる?
多くの国と同様に、コスタリカも国の経済・産業の多くの部分が観光業に支えられています。実際、観光業に携わっていた多くの人が失業したり、一時的休業に陥っていました。そうした事態は、窃盗や強盗などを含む犯罪の増加につながっていたため、経済活動の早急な再開は重要事項でした。COVID-19の感染が初めてコスタリカで確認されてから、コスタリカは国境を閉鎖し感染拡大を防いでいましたが、ワクチン接種の進捗と経済活動の再開の重要性ゆえ、2020年の年末頃から限定的に国境を開き始めました。
これまでは、コスタリカ入国の際に、隔離や新型コロナウイルス感染症陰性証明書の提示、海外旅行保険加入、入国前にオンライン検疫申告書の提出など様々な要件がありました。
しかし嬉しいことに、2022年4月1日より、こうした入国のための条件や要求事項がすべて撤廃され、ワクチン接種済かどうかにかかわらずコスタリかへ入国できるようになりました。