「引きこもりニートがやめられない・・・」
仕事を辞めて無職になり、そのままニートとして期間が経つにつれ引きこもり状態になる人は割とたくさんいます。
- 引きこもりニート
- ・無職で働く意思のない人(家事をしている人や学生は除く)の中で、家から全く出ない人
・最低限の用事(近所へ買い物に行くなど)以外は家にいる状態が半年以上続いている人
この「引きこもりニート」になった人たちが、再度社会に出て働くためには何が必要なのでしょうか。
まず、引きこもりニートを脱却するためには危機感を持つことが大切です!
この記事では、引きこもりニートの実態や恐ろしい末路について解説していきます。
・引きこもりニートの実態
・引きこもりニートの恐ろしい末路
・引きこもりニート脱却の方法
ダルマちゃん この記事が、今現在引きこもりニートでいる人たちの背中を押すきっかけになれば嬉しいな。
目次
引きこもりニートを3つのデータで理解
引きこもりニートの7つの末路
引きこもりニートを3つのデータで理解

では、引きこもりニートを3つのデータで理解するところから始めましょう。
ダルマちゃん 引きこもりという言葉自体いろんな定義があるんだ。まずは、ここで解説するデータにおける引きこもりの定義を紹介するね。
- 引きこもりニート
- ・無職で働く意思のない人(家事をしている人や学生は除く)の中で、家から全く出ない人
・最低限の用事(近所へ買い物に行くなど)以外は家にいる状態が半年以上続いている人
では、以下3つのポイントから「引きこもりニート」について解説していきます。
・男女比
・引きこもり期間
・引きこもりになる前の働いた経験
引きこもりの男女比
まずは「男女比」からみていきましょう。
ユーくん 女性と男性どっちが多いのかなあ・・・全く検討がつかない。でも男性は働いているイメージがあるな。
ダルマちゃん 社会人男性って働いているイメージがあるよね。でも、実は男性の方が多いんだよ。
▼引きこもりの男女比
男性 | 女性 |
---|---|
76.6% | 23.4% |
参考:内閣府ホームページ「平成30年度生活状況に関する調査」
引きこもりの76.6%は男性であることが統計により明らかになっており、女性よりもかなり多いことが分かります。
本来であれば女性よりも男性の方が世に出て働いているイメージです。
しかし、引きこもりの男女比を見ると、男性の方が圧倒的に引きこもり率が高いのが現実です。
ユーくん 男性で引きこもりニートって、心配になっちゃうよね。お金に困るのはもちろん、結婚にも支障があるはずだよね。
引きこもり期間
では、次に「引きこもり期間」をみていきましょう。
引きこもりになった人がどのくらいの期間引きこもりを継続しているのかについてのデータがあります。
▼引きこもりになってからの期間
期間 | 割合 |
---|---|
半年から1年 | 6.4% |
1年から2年 | 14.9% |
2年から3年 | 6.4% |
3年から5年 | 21.3% |
5年から7年 | 4.3% |
7年から10年 | 10.6% |
10年から15年 | 6.4% |
15年から20年 | 10.6% |
20年から25年 | 10.6% |
25年から30年 | 2.1% |
30年以上 | 6.4% |
参考:内閣府ホームページ「平成30年度生活状況に関する調査」
引きこもり期間については最も多かったのが3年から5年で21.3%です。
引きこもりになった人の20%が、3〜5年ほど引きこもり生活を続けているということですね。
ユーくん 3年から5年っていうのもかなりの期間だよね。働いてない期間がそれだけあったらもう就活もだいぶ厳しそう‥。
過去に働いた経験
では、最後に今引きこもりニートとなっている人たちの過去に働いた経験を見ていきましょう。
▼引きこもりになる前の働いた経験(複数回答あり)
経験内容 | 割合 |
---|---|
契約社員・派遣社員・アルバイトの経験がある | 39.1% |
自営業・自由業の経験がある | 13.0% |
働いたことはない | 2.2% |
参考:内閣府ホームページ「平成30年度生活状況に関する調査」
引きこもりになった人のうち73.9%が「これまでに正社員として働いた経験がある」と回答しています。
逆に一度も働いたことがないのはわずか2.2%という結果。
この結果から以下のことが考察できます。
・正社員として働ける社会性を備えていた
・正社員としての社会経験を持っている
ダルマちゃん みんな昔は正社員としてしっかり仕事をしていたけど、何かの理由をきっかけに引きこもりになってしまったんだね。
引きこもりニートの7つの末路

先ほどのデータから、引きこもりニートの継続期間が10年以上続くケースも珍しくないことが分かりました。
ここでは、引きこもり生活の末路を皆さんにご紹介していきます。
先にお伝えしておきますが、引きこもりニートの末路は絶望感でいっぱいです。
1. 就職先がなくなる
2. 人間関係が親だけになる
3. 生きる意味を見失う
4. 親の高齢化で家計が苦しくなる
5. 親が亡くなる
6. ホームレスになる
7. 誰にも気付かれずに孤独死する
読み進めるのも気がすすまないかもしれませんが、現実を知ることはとても大切です。
しっかり読んで、頭に入れておいてくださいね。
1.就職先がなくなる
結論から言うと、就職先がなくなります。
引きこもりニートは、長くても1年を目処に社会復帰しなければ厳しいです。
それは、1年以上ニート生活を続けた先に待ち構えているのは、「就職できない悪夢のような現実」だからです。
- 正社員就職率
- ニートからの正社員就職率のデータがないため、代わりにフリーターの就職率のデータを引用
前提として以下の点について理解しておきましょう。
フリーターはアルバイトをしているのでニートよりも状況は明るい
「フリーターでこれならニートはもっとひどいだろう」と考えるべし
ダルマちゃん フリーターも長く続けると正社員就職に大きく影響が出るんだ。引きこもりニートならなおさらだよ。
▼フリーター継続期間と正社員になれた割合

分かりやすく一気に就職率が下がっているのが1年を超えたタイミングです。
フリーターは1年までなら続けてもその後の正社員就職にはほぼ影響しません。
しかし、1年を超えると明らかに「正社員就職がしづらくなっている」ことが分かります。
ユーくん フリーターって仕事は一応してるのにこんなに現実は厳しいんだね。ニートなら相当ヤバいってことか‥。
企業は人材を採用する際に、正社員として働いていない期間が長い人に対して負のイメージを抱きがちです。
・なぜ正社員として働こうとしなかったのか
・きっと正社員として働けない理由があるのだろう
・この人材には何かしらの問題があるに違いない
よほど真っ当な理由がある場合を除いて、1年以上フリーターを続けることに対して良い印象は持ちません。
ニートとなればアルバイトさえしていなかったわけですから、さらに印象は悪くなるのです。
ダルマちゃん 引きこもりニートは、仕事が本当に見つからなくなるから社会復帰が難しいんだよ。
2.人間関係が親だけになる
引きこもりニートを続けていると、人間関係が親だけになる可能性が高いです。
引きこもり状態では、同居の家族以外の友達や知人に会うことがなくなるため、人間関係は一気に狭くなります。
極端に言えば「親以外の人と話すことがないまま何年も経ってしまう」のです。
人生を豊かにするためには、人との出会いや人と一緒に何かを経験していくことが欠かせません。
誰かと出会うことの延長に、恋愛や結婚だってあるわけです。
仕事をせず社会から遮断された状況に身を置いていれば、全く何の経験もできないのです。
長く引きこもりニートを続けていくうちに、人との接し方が分からなくなったり、親以外と話すのが怖いと感じるようになったりするケースは珍しくありません。
3.生きる意味を見失う
引きこもりニートを長く続けていると、生きる意味を見失うことが多くあります。
生きる意味は人それぞれですが、結婚や仕事における成功などを幸せの定義としている人が多くいます。
・愛する人や大切な友達と笑っていられる時間
・仕事で成功してお金持ちになりたい
しかし共通するのは、目指すところがあるから生きる意味を見失わずに済んでいるということ。
引きこもりニートを何年、何十年続けていると、人は生きる意味を見失い、自分の存在意義さえ分からなくなってしまいます。
・働いていない=社会に貢献していない
・いい大人が実家に頼る=親不孝
・働こうと思うが行動できない=ダメ人間
このような思考が根深くなり、一体何のために生きているのか分からなくなってくるのです。
その結果、自己嫌悪の極み、これ以上落ちるところがないところまで落ちてしまいます。
4.親の高齢化で家計が苦しくなる
引きこもりニート生活が長引くと、親の高齢化で家計が苦しくなることが多々あります。
引きこもり生活は親がいるからできることでもあります。
迷惑だと分かっていながらも引きこもりニートを継続しているうちに親も高齢になっていきます。
やがて親は年金生活に入りますが、限られた年金では子供を養うことはできないのが現実です。
ユーくん そうなって初めて、自分で生きていかなければ!と思うんだね。
ダルマちゃん そういうことだよ。でもそんな簡単に仕事が見つかるわけないよね。
5.親が亡くなる
さらに、引きこもりニート生活が長いと、親が亡くなってしまう場合もあります。
唯一接点のあった両親も高齢になり、いずれは亡くなります。
引きこもりニート生活を数十年も継続していれば、親は亡くなり友人は皆無、頼りにできる親戚さえ1人もいないという最悪の状況に陥ります。
ユーくん だって親以外と接する機会が全くなかったんだもんね。親が亡くなれば完全に一人ぼっちになっちゃうよ。
人はひとりでは生きていけないと言いますが、本当にその通りです。
孤独は人の心をどんどん蝕んでいき、無気力だった引きこもりニートはさらに気力を失います。
これまで「親がいるから」とどこかで安心していたことに気付かされるタイミングが、親を亡くしたときです。
ダルマちゃん 一人きりになって初めていろんなことに気がつくということだね。生きる気力がなくなって働くどころじゃないよね。
6.ホームレスになる
そして、引きこもりニートを長く続けていると、ホームレスになってしまう場合もあります。
本当にお金がなくなったとき、人は家を失います。
なぜなら、家があるから支払わなければならないものが多いからです。
ユーくん 家賃のこと?他にあるっけ?
ダルマちゃん 住所があることで住民税がかかるし、保険や年金も住所がある限りどこまでも追いかけてくるんだよ。
最終的に税金や年金、保険の支払いから逃げ出そうとすると、行き着く先は「ホームレス」一択です。
「ホームレスなんて漫画じゃあるまいし、そんなことリアルにはあり得ないでしょ」と思った人もいるでしょう。
しかし、本当に頼るものがなくお金が全くなくなってしまえば、ホームレスになる現実は十分に考えられるのです。
7.誰にも気付かれずに孤独死する
そして、極端なケースに聞こえるかもしれませんが、引きこもりニートの最悪な末路は「孤独死」です。
なぜなら、引きこもりニートを続けていれば以下の流れを避けることはできないからです。
1. 引きこもりニートとなり実家に寄生
2. 親以外と関わらなくなる
3. 親が高齢になり生活困窮
4. 働こうと思っても働き口がない
5. 親が亡くなる
6. 完全に孤独になる
7. 死んでも誰からも気付かれない
ダルマちゃん すごく悲劇的な事例のように見えるだろうけどね、これが引きこもりニートの末路だよ。
孤独死ほど悲しいことはありません。
ですが、今のまま引きこもりニートを続けるなら、あなたを待ち受ける未来は絶望的だと言わざるを得ないのです。