自分が望むメリットだけを得るのは不可能
優秀な人と付き合って成長メリットを享受したいなら、「自分が望むレベルのメリットを相手から得たい」という「我」を捨てることです。
プロ野球選手が普通だと思っている練習量を常人がこなそうとすると、体を壊してしまうでしょう。大きく稼ぐ成功者も普通の人ができないことをやってのけたからこそ、成功しているのです。そこへ普通の人が近づいていって、「自分はこのくらいの分量をこのペースでやりたい」という感覚で取り組んでも、何も実現させることはできません。
自分が彼らのようになりたいなら、少なくとも彼らがやったことと同じ水準の努力や行動が必要となるのです。もちろん、「何が何でも絶対に成功する。自分を捨てる覚悟で取り組む」ということなら問題はないと思います。しかし、多くの場合は自分を捨てずに新たな価値を得ようとするので、「我」がジャマをしてしまい、結局、新たなスキルやノウハウを獲得することができずじまいになります。
ネガティブな話ばかり並べてしまったようで恐縮ですが、Twitterなどを見ていると「優秀な人にお近づきになれば、自分も自動的に成功できる!」という思考が透けてみるケースが多かったので、一言言いたくなってしまいました。

(画像=『アゴラ 言論プラットフォーム』より引用)
黒坂 岳央
フルーツギフトショップ「水菓子 肥後庵」 代表
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文・黒坂 岳央/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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