A.ギョーシェ

 “ギョーシェ”とは、1786年頃にアブラアン-ルイ・ブレゲが考案したといわれている、文字盤に施される繊細な彫金装飾。
 規則的に彫り込むことで装飾的な意味合いをもつほか、光の反射を抑えて文字盤を見やすくする実用的な目的もある。
 当時は熟練した職人が手作業で彫り上げていたが、近年ではプレス加工がされる場合がある。なお高級ブランドの一部では、いまでも職人による手作業でこの装飾が施されている。これをハンドギョーシェと言う。

<主なギョーシェの種類>

【Q72】高級時計の文字盤に施される一般的な装飾のことを何と呼ぶのか
(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)

・クル・ド・パリ装飾
ピラミッドが交差したような装飾。ギョーシェ彫りの定番といえるデザイン。

【Q72】高級時計の文字盤に施される一般的な装飾のことを何と呼ぶのか
(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)

・ソレイユ装飾
こちらもギョーシェ彫りの定番デザイン。太陽のように放射状に広がっている。

【Q72】高級時計の文字盤に施される一般的な装飾のことを何と呼ぶのか
(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)

・ヴァーグ装飾
波模様が特徴。

【Q72】高級時計の文字盤に施される一般的な装飾のことを何と呼ぶのか
(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)

・バーリーコーン装飾(グランドルジュと同意)
麦の穂がモチーフのデザイン。

【Q72】高級時計の文字盤に施される一般的な装飾のことを何と呼ぶのか
(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)

・ダミエ装飾
市松模様を描く網目状の模様。

文◎松本由紀(編集部)

提供元・Watch LIFE NEWS

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